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「宇田川源流」【現代陰謀説】 ウクライナ情勢で見える「常任理事国の戦争に無力」な国連という組織

2022.03.03 22:00

「宇田川源流」【現代陰謀説】 ウクライナ情勢で見える「常任理事国の戦争に無力」な国連という組織


 毎週金曜日は、現代陰謀説をお届けしている。現代のこの世の中で陰謀は様々な意味で行われているのであり、その内容を見てゆこうと思っている。

 それにしても、日本というのは本当に面白い国で、今回のロシアのウクライナ侵攻でも「DS(ディープステイとの頭文字だそうだ)」というものに関しても、そのDSという人々が、動いて、ロシアを滅ぼそうとしているとか、一方で、世界の秩序をどうにかしようとしているなど、様々な事をネット上でつぶやいている。

 「DS」というものは、deep state、闇の政府などと訳される。アメリカ合衆国の連邦政府・金融機関・産業界の関係者が秘密のネットワークを組織しており、選挙で選ばれた正当な米国政府と一緒に、あるいはその内部で権力を行使する隠れた政府として機能しているとする陰謀論とされていたり、あるいは、アメリカの軍産複合体とウォールストリートの金融関係者、またはその裏に何か秘密結社のようなものがあるかのようなことを言っている。まあ、日本人というのは、何かというと、「見えない力」のようなものへの信仰が存在していて、それが全ての戦争などを式って動かしているというようなことを言う。

 まあ、私の周辺にもそのようなことを言う人が少なくないのであるし、またそのような話をされても、別段言下に否定するほど、私も子供じゃないのであるが、それにしても、そのようなことをして、何の得があるのか、また、そのようなことをするのにどのような工作が必要でどれくらい経費が掛かるのか、そしてその工作人員と経費は誰が出すのであろうか。はっきり言って訳が分からない。

 今回のウクライナ戦争において、詳しくは、オンラインサロンなどでしっかりと書いているので、その中身はそちらに譲ることにしたい。しかし、日本の報道とは全く異なることが、ウクライナの現地で起きているようであることは確かで、私の友人たちが、必死に情報を送ってくれる。まあ、その中に少なくともディープステートなどというような話はないし、また、そのような話が出てくるのであれば、その人々をどのようにコントロールするかということを論じるべきであろう。

 まあ、日本の陰謀論は、このようなことを語る人々が壊しているのであると、なんとなく思うのである。

50カ国、ロシアが安保理決議案に「拒否権を乱用」と共同声明

 (CNN)ロシアが25日、同国によるウクライナ侵攻を非難する国連安全保障理事会決議に拒否権を行使した。これに対し、50カ国がロシアの拒否権行使は権限の乱用にあたるとする共同声明を出した。

 声明は米国のトーマスグリーンフィールド国連大使が安保理会合後に読み上げた。その周囲には署名した国々の多くの代表が並んだ。

 トーマスグリーンフィールド氏は「ここに立つ我々は今日、安保理には紛争防止と戦争災禍の回避という厳粛な責務と崇高な目的があると信じている」「ロシアは今日、我々の強力な決議案に拒否権を行使して権限を乱用した」と述べた。

 ロシアによるウクライナ侵攻の非難決議案には11カ国が賛成したが、中国とインド、アラブ首長国連邦(UAE)は棄権した。

2022年2月26日 12時50分 CNN.co.jp

https://news.livedoor.com/article/detail/21740915/

 さて、本日の話は、「国連という幻想を無くそう」ということである。今まで何回も書いてきたが、「国際連合」などという物は存在しない。私は中国や韓国が日本よりも正しいとは、いつも月曜日に「日本万歳!」を書いている立場からあまり言いたくはないが、この「国連」という表記に関してだけは、彼らの方が正しい。「中国」や「韓国」では「国連(国際連合)」などという物はなく、「連合国」とストレートに書いている。つまり、これは第二次世界大戦における「日独伊三国同盟」、いわゆる「枢軸国」に対立した「連合国」という軍事同盟のことを言う。国連というのは第二次世界大戦前に、国際連盟(英訳ではLeague of Nations)であった団体が、第二次世界大戦の抑止力になりえなかったことから、ヤルタ会談などからその連合国がそのまま安全保障を行うということにしたことから始まる。

 さて、つまり、国連は「安全保障」が重要なものであり、それは大国と小国が理事会を開くことによって、戦争を起こさないということを中心に平和維持を行っていたのである。しかし、その内容に関して、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の五カ国は拒否権を持っているということになり、そのことから、拒否権を発生させてしまうと安全保障理事会において決議ができなくなるということになる。つまり「国連軍」のような内容を作ることができなくなるということになるのである。

 ぎゃくにえいば、少なくとも今回のようにロシアが横暴をした場合(それは中国も、アメリカも、イギリスも、フランスも同じなのであるが、今回はウクライナの話なので、ロシアの横暴とさせてもらう)拒否権が出てきてしまうので、その内容が少なくとも安全保障理事会で何か行われるということはないということになるのである。

 このように「機能停止」をしてしまうということが、そのまま「国連」の「墓場」となる。前回の国際連盟の時も、松岡洋右外務大臣が、全権代表として国際連盟脱退を票目ウするのだが、そのことをもって、国際連盟が戦争抑止力を失い、第二次世界体制んに発展するということになる。

 では国連とは何のためにあるのか、そこが問われている。逆に言えば、「国連を世界政府のように言っていた、日本の言論人や政治家」という人々は、いったいどのようになるのであろうか。今回のような案件について「国連万能説」のような内容が出てきてしまえば、非常に国連幻想を打ち破らなければならない状態になってきてる。そのことを日本人は認識しなければならない。ある意味で、日本人は「国連世界政府説」という陰謀から、今回は解けるのではないかという期待があるということになる。