件のセクハラについて【芍薬椿】
大切な人の好い部分しか見ていたくない、そんなふうに思っている。
私にとって身内と家族以外の他人のことを見ている暇はないのである。家族の嫌な部分が見えてしまうのはどんな時か、家族と身内だけは私の癖を知っているから同情して見ていてくれる。内外のわからないことが私たちにだけあるのだ。
例えば外からパワハラのように見えることでも、身内同士でわかっていることがいくつもあるわけで、パワハラとみられていることが横行しているにもかかわらず、私のもとを去らないということが何よりの答えだとは思わないだろうか?
双子の弟と私はそもそも会社の上司と部下ではなく家族だから、パワハラというような次元の低い言葉には抵触しないのだけれど、さすがに他人の女が弟がおとなしいのをいいことに抱き着いたとなればセクハラだと私も黙っているわけにはいかない。そして私の作品を盗んだとなれば全体問題にしないわけにはいかない。
私は脚本家だから。作品が漏れてしまえば多くの人が疑惑の目を私たちMT SECONDから向けられることになる。平和的な関係が阻害されるというのはこの部分を言っているのである。
もはや私のパワハラの噂などそのままでもかまわない次元の話である。
複数の証言を総合すると弟は「ポジションがあるから黙っていた」そうで、どうしてそのポジションを与えられたのかといえば、家族のために働きたいという情熱であったかららしい。
弟の上司がわざわざヒアリングをしてくださった。これはMT SECONDという組織外の上司である。MTSECONDに協力している組織のひとつだからということで本業の時間を削って聞いてくださったのだ。つまり弟と逆セクハラをした女性は同業者ということなのである。
MT SECONDのオフィス内で本業の仕事の同業者同士の事件を、双方の組織は事態を重く見ている。しかし件の女性は「知らない」「あの女の勘違いだ」「あの女がパワハラをしていたことは私はみんなに伝えた。みんなが知っている。彼を守るために」
聞かされた方々をヒアリングすると確かにそのような「うそ」を吹き込まれたと証言してくれた。事実であることは事実らしい。
彼女はまだ「投了」していない。私は重ねて言うが謝ってほしいと思っていないし、和解の道も作ってはいない。この問題をまだ「やっていない」「あの女のパワハラだ」と言い続けるのかという話をしているのである。
だとしたら、こちらもやり方があるし、出方も変わってくる。
現在、時刻は事件発生から3日経過している。この現時点で彼女はこう言った「彼にあんな言い方をしたら萎縮してしまうし、私はそれを救いたかった。彼の傷を抱きしめてあげたかった。私なら彼を救える。そのためにあの女のやっていることを告発するつもりだった」と。
なるほど、弟は言った「あの人のセクハラが怖すぎてねえねが悪口を言う度に委縮したのは確かだよwまた俺を守るって大義名分がでかくなるからさあw本当怖かった。ねえねの激ギレが傷をえぐるとしたら、あの人のセクハラは男の寿命縮める感じ」
弟よ、本当にごめんな、、、
不幸中の幸いと笑っている弟には頭が上がらない。ありがとう。