アジアプロ野球チャンピオンシップ ~数値から見る影のMVP~
日本代表が初代王者に輝いたアジアプロ野球チャンピオンシップ(以下APBC)。MVPには外崎修汰(OF/西武ライオンズ)が選ばれました。台湾戦と決勝の韓国戦での勝負所での打点が評価されたのでしょう。そこで今回はAPBCでの各選手の活躍度を、”セイバーメトリクス(=統計を用いた野球の分析)”に出てくるRE24という指標を使ってランキングしてみました。結果は以下の通り。
『RE24』では西川龍馬(3B/広島カープ)が1位となりました。外崎選手は先制打など印象的なシーンでの打点がありましたが、成績だけ見ると13打数6安打(打率.462)/1HR/4打点。一方、西川選手は11打数7安打(打率.636)/1HR/3打点と遜色ない成績を残していてました。外崎選手は初戦の韓国戦で、ノーアウトまたは1アウトなどのアウトカウントの少ない状態で出塁できなかったことが『RE24』での評価を下げたようです。西川選手は2アウト状態で打席が回ることが多く、そのような場面では出塁が少なかったですが、ノーアウトまたは1アウト状態でヒットやフォアボールを選ぶことで出塁できたことが高く評価されたようです。この辺りを見てみると、西川選手は影のMVPとしてピッタリなのではないでしょうか?(もっとも西川選手も3塁手としてベストナインに選ばれていますが・・・。)
他にもAPBC3試合全てで安定感のあった近藤健介外野手(DH/北海道日本ハム)が2位、決勝で選抜した田口麗斗投手(LHP/読売)が3位になりました。MVPの外崎外野手は6位という結果でした。尚、韓国代表からは台湾打線を封じ込めた林起映(イム・ギヨン/RHP/起亜タイガーズ)が、チャイニーズ・タイペイからは不調ながらも何とか結果は残した王柏融(ワン・ポーロン/OF/Lamigoモンキーズ)が選出されました。