コプラッシュ 60のエチュード(コプラッシュとアーバンの違い)
講師をしているプレスト音楽教室の特徴として、レッスン内容が自由に決められる点が挙げられます。結果的に使用する教則本も講師と生徒さんで相談して決めることになります。
今回ご紹介するコプラッシュ「60のエチュード」は、ある程度トランペットが自由に演奏できるようになった生徒さんが主に使用しています。
トランペット教則本の代表的存在である「アーバン金管教則本」と並んで有名なコプラッシュですが、あくまで個人的な見解ですが、それぞれに以下のような特徴や違いがあると考えています。
[アーバン]
- タンギングに関連するテクニックの習得
- テクニック別にカテゴリー分けされている
- 1つの曲に複数の調が含まれているものが多い
- 明確なフレージングの短い曲がたくさん収録
[コプラッシュ]
- スラーを含めたアーティキュレーション表現の習得(主にリップトリル)
- 1曲が長い(2回繰り返すように指示されている)
- 1つの曲に複数の調が含まれている
- 明確なフレージングとアゴーギグ(表現の緩急)の採用
- トラップが多い
ちょっと難しい言い回しになってしまいましたが、簡単に言うとアーバンはひとつひとつのテクニックを集中して手に入れる教則本で、コプラッシュは、拡大された応用練習になっている、といった感じでしょうか。
コプラッシュはアゴーギグといって、テンポの緩急など「歌う表現」を積極的に取り入れて、より音楽的に演奏することを求められているように感じますし、レッスンでもそのように解説しています。
あと、コプラッシュはトラップが多いです。同じリズムパターンで音が少しずつ変わってくると、最後のひとつだけ当たりにくい音だったりするんです。わざとだったら巧妙。いや、多分わざと。
ですので、僕の個人的な考えですが、アーバンをある程度まんべんなく経験した後にプラッシュを使うのが良いかな、と思います。
ちなみに、僕が講師をしている東京音楽大学の吹奏楽アカデミー専攻は、入試課題がコプラッシュなので、そういった意味でも個人的には関わりの強い教則本のひとつです。
記事の冒頭にも書きましたが、プレスト音楽教室はレッスンの内容について、生徒さんの意思を尊重して決めますので、使用する教則本も相談しながら決定します。コプラッシュに取り組んでみたい方がいらっしゃいましたらぜひおっしゃってください(内部連絡含む)。
以下のリンクはプレスト音楽教室のトランペットクラスページです。よろしければこちらもご覧ください。随時無料体験レッスンも募集しておりますので、どうぞお気軽に教室へいらしてください。
ちなみに、先日アーバン金冠教則本についてもこのブログに書いたのでよろしければそちらも ご覧ください。
荻原明(おぎわらあきら)