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中村鏡とクック25cm望遠鏡

第3回合同ハイキング[草場 修氏(2)]

2022.05.01 04:00

 1936年(昭和11)東亞天文協会本部・京都支部・大阪支部・京星会・大阪天文研究会「第3回合同ハイキング」をご紹介します。

 京星会は、会員同士の親睦を大切にしており、このようなハイキングを度々実施していたユニークな団体でした。

 ハイキングの概要は、以下の通りです。

「一般歓迎 

1.集合日時・場所 1936年(昭和11)4月19日(日)9時まで 天六新京阪前

1.行程 冨田町下車→京大阿武山地震観測所見学→霊?仙寺→摂津耶馬溪→北山?→高槻町下車  徒歩約8Km

 1.費用 60銭 

1.昼食持参

 1.当日雨天なれば26日(日)延期 の案内」

 東亞天文協会大阪支部速報に掲載されたハイキングの案内です。

 東亞天文協会大阪支部報(1936年3月26日発行)に掲載されたハイキングの案内です。

 後列中央、佐々(さっさ)憲三助教授(佐々式大震計の考案者、第二代所長)の前が伊達英太郎氏、佐々助教授の左が草場修氏です。

 前列中央が、草場修氏です。

 上の写真は、百済教猷(くだらきょうゆう,1894-1964)氏です。百済氏は、天文同好会の創設者の一人です。専攻は天体力学。大阪の生まれで、隠世的・無欲な人柄は有名でした。大阪大空襲で貴重な図書・ノートを失いましたが、講義録を頭の中で再構成する程の記憶力を備えていたといわれます。1959~1964にかけて、東亜天文学会会長を務めました。

(「草場 修氏」の記事に、「瀬戸黄道光観測所 回報」を掲載しました。草場氏の手書きの文字が見られます。ぜひご覧ください。)

(参考文献)

天文学人名辞典,中山茂,恒星社厚生閣,1983

朝日新聞夕刊,朝日新聞大阪本社,2023/3/20

東亞天文協会大阪支部報(1936年3月26日発行)

(写真は伊達英太郎氏天文写真帖より)