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テマヒマ

一貫

2022.03.05 23:03

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


昨晩、お店の営業終わりで、日本民藝館のオ

ンライン講演会、柳宗悦の美の宗教〜美の法

門への道〜を聴講しました。

講師の松井健さんの著書、民藝の機微、民藝

の擁護、は読ませて頂いていて、このブログ

でもご紹介していました。

松井健さんは、柳の著作や論文を丁寧に読み

込み、それを組み立てていくという手法をと

られているので、柳のそれを数冊しか読めて

ない僕にとっては有り難く、頭を整理したり

気づきがあったりします。


柳の人生を、若かりし頃の”宗教哲学”の時代、民藝を見出し民藝という言葉を作って以降の

“民藝”の時代、戦後、「美の法門」(1949年 柳宗悦60歳)以降の“美の宗教”の時代(仏教美学の時代)、の3つに大別出来るが、松井さん

によると、柳は「私の念願」(1833年)でも

述べているように宗教真理を探究していきた

いと考えていて、西洋美術→民藝と興味関心

が変わっていっても一貫していた。民藝以前

、宗教哲学者として著している中に既に、後

半の美の宗教時代の考えが見られて一貫して

いる。その一貫性があったからこそ、民藝を

見出すことも出来ただろうし、朝鮮併合や沖縄の言葉についても主張したのだと松井さん

は仰っていました。


宗教と言うと少しひいてしまう感覚があって

、それはお金が絡む感じがするから、団体感

があるから、ということをみうらじゅんさん

の言葉を借りて書きました。柳の言う宗教は

一般的は宗教とは全く違うものだと松井さん

は仰っていて昨日の講演の後半はそういった

内容だったかと思いますが、またアーカイブ

配信を聴いて勉強したいと思います。


ちょうど雑誌民藝の最新号は「妙好人と民

藝」でじっくり読みたいと思いますし、妙好

人について知った阿満 利麿さんの「美の菩薩」も読み返してみたら違うかもしれませんね。

昨日は、週末にしては珍しく、ランチタイム

に完全に集中していました。お越し頂きまし

た皆様ありがとうございました。満席の為お

断りしてしまった皆様申し訳ございませんで

した。

今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち

しております。ランチのご予約状況ですが、

11時半が1組、12時が3組で残り2席となって

います。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い一日を!