一貫
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
昨晩、お店の営業終わりで、日本民藝館のオ
ンライン講演会、柳宗悦の美の宗教〜美の法
門への道〜を聴講しました。
講師の松井健さんの著書、民藝の機微、民藝
の擁護、は読ませて頂いていて、このブログ
でもご紹介していました。
松井健さんは、柳の著作や論文を丁寧に読み
込み、それを組み立てていくという手法をと
られているので、柳のそれを数冊しか読めて
ない僕にとっては有り難く、頭を整理したり
気づきがあったりします。
柳の人生を、若かりし頃の”宗教哲学”の時代、民藝を見出し民藝という言葉を作って以降の
“民藝”の時代、戦後、「美の法門」(1949年 柳宗悦60歳)以降の“美の宗教”の時代(仏教美学の時代)、の3つに大別出来るが、松井さん
によると、柳は「私の念願」(1833年)でも
述べているように宗教真理を探究していきた
いと考えていて、西洋美術→民藝と興味関心
が変わっていっても一貫していた。民藝以前
、宗教哲学者として著している中に既に、後
半の美の宗教時代の考えが見られて一貫して
いる。その一貫性があったからこそ、民藝を
見出すことも出来ただろうし、朝鮮併合や沖縄の言葉についても主張したのだと松井さん
は仰っていました。
宗教と言うと少しひいてしまう感覚があって
、それはお金が絡む感じがするから、団体感
があるから、ということをみうらじゅんさん
の言葉を借りて書きました。柳の言う宗教は
一般的は宗教とは全く違うものだと松井さん
は仰っていて昨日の講演の後半はそういった
内容だったかと思いますが、またアーカイブ
配信を聴いて勉強したいと思います。
ちょうど雑誌民藝の最新号は「妙好人と民
藝」でじっくり読みたいと思いますし、妙好
人について知った阿満 利麿さんの「美の菩薩」も読み返してみたら違うかもしれませんね。
昨日は、週末にしては珍しく、ランチタイム
に完全に集中していました。お越し頂きまし
た皆様ありがとうございました。満席の為お
断りしてしまった皆様申し訳ございませんで
した。
今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。ランチのご予約状況ですが、
11時半が1組、12時が3組で残り2席となって
います。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!