“片頭痛”を職場共有、アシックス・明治安田生命等も参画してノウハウを無償公開/日本イーライリリー
【ビジネス報道】 令和四年三月二日に医薬品の開発・製造・販売等の日本イーライリリー(代取:シモーネ トムセン)は、第八回『GOOD ACTIONアワード/リクルート』にて同社の「ヘンズツウ部」の活動で受賞した。健康経営事案。
同社の女性社員を筆頭に「片頭痛」の悩み等を共有し、働き易い職場づくりを目指す「ヘンズツウ部」を立上げた。非・業務体で部活感覚である点がポイント。報道現在で百十人が参加。その半数は、片頭痛持ちではない"非当事者”。
受賞式にて同社の山縣美句 課長は、「このプロジェクトが始まった時に、本当に全然やり方が分からなくて、答えが何処にも無くて。一つだけ分かっていたのは、片頭痛みたいな人から理解され辛い疾患を抱えながら働いている人が居ると。それが社会で見過ごされているのは本当に大きな問題だ。」と述べた。
審査員のSAPジャパン・アキレス美知子(丙申)特別顧問は、「日本の企業って“我慢”しなきゃいけない事が結構多くて。こんな事、職場に持ち込んじゃいけない、と皆さん考えている。それをですね、言って良いのと。緩い形で座を作って、それからツールも本当に工夫されていてですね。それが社外でも使える様にしてらっしゃる。」と称した。
二つのツール
片頭痛だけに留まらない。腰痛や女性特有の症状等の“みえない多様性”についても関心を高めたい。社外へも拡大中だ。アシックスや明治安田生命等の企業や神戸市、医療機関等の九組織が「みえない多様性に優しい職場づくりプロジェクト」へ参画している。
本プロジェクトの専用サイトでは、各種情報を共有。健康経営の専門家と医師が監修したワークショップのツール「わかりづらい健康課題『みえない多様性』に優しい職場をつくる』も開発した。同ツールは、事例も交えた冊子とカードゲーム。無料でDLでき、あらゆる組織が健康経営に向けた第一歩を踏み出せる。
尚、本プロジェクトは本賞以外にも各賞を受賞している。
画像:㈱リクルート、日本イーライリリー㈱