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姉妹の会話が聞こえるなう。

【Red Velvet】唯一無二の存在となった彼女たち (妹)

2017.11.20 13:22

少女時代の10周年は、まさかのメンバー脱退によって終焉を迎えた。

確かに韓国では珍しくはない。むしろ同時期に活躍したヨジャグループ(女性グループ)はほぼ形が残っていない。彼女たちの未来はもちろん彼女たちのものだから、個々の幸せを見つける時が来たのだと思う。

(ただ10周年記念にコンサートもせず、ましてやファンにさよならも言わせずに抜けてしまうなんて、あんまりだと今でも思う。解散はしないと言われても、今までの楽曲をダンサー加えて披露したところでもう見たいステージは二度とできない。それだけが心残り。)


さて、少女時代の後輩は誰だろう。

少女時代の王冠を引き継ぐのは?

それはf(x)だったが、個々の活動になってしまってもはや解散してもおかしくない。

正直残念だった。ソルリが抜けて4人になったカムバックの「4walls」がとても好きだった。これからの音楽が楽しみだったのに。

そして最年少の残った妹が、彼女たちだ。


2017年激動のSMエンターテイメント

(東方神起の復活、少女時代10周年、SJ一部復活、EXO5周年、メンバーの不祥事等)

が打ち出した最後のカードは、赤かった。


Red Velvet、2017年3度目のカムバック。

2ndフルアルバムタイトル曲「PEEK-A-BOO」

SMに残された唯一のヨジャグループ。


2月に「Rookie」、7月に「Red Flavor」、8月に初の単独コンサート「Red Room」開催、10月に日本で初のショーケース(日本語曲2曲披露)。

これだけ活動をしたのにも関わらず、このタイミングでフルアルバムと来た。

確かに次はきっと、と期待していたが、来年の楽しみだと思っていたのに。


となると感じられずにいられないのはTWICEの存在。TWICEについて言えば、1曲の息の根がとても長い。癖になるフレーズ、(日本とは意味合いが少し変わるが)わかりやすい曲、等身大の女の子のお手本であり、みんなが真似したくなる。

TWICEを筆頭に、まるで世の中全てが愛嬌とハートマークで溢れているヨジャグループたちの勢い。可愛げと純粋さとたまにセクシー。(セクシーはもはやご法度化してる気もする。)

この中でRed Velvetはどんな未来を背負って行くのかと不安を感じていた。私はこの子たちが最後の願いだと思いながら、SMが仕掛けるカードに対して不信感は募るばかり。

あまりに色んなことが起こり過ぎて、NCTも含めこれからの見通しが悪く見えて仕方がなかった。


それでもカムバックの日は訪れ、私は何も期待できずにパフォーマンスを見たのだ。


やられた。しっかりカードを裏返してきた。彼女たちはブレるどころか真っ直ぐ天へ貫き、かつて見た少女時代が背負っていた輝きを確かに纏っていた。

ああなんて最高のカムバックだ。


表現力、技術力、高みまできた。

これがSMの力だとはっきり言える。

SM出身者が得るものはテクニックだ。

体の隅から隅までを活かすダンス。

どんな単純な動きにも繊細さが見える。

そしてビートへの乗り方。

笑って歌っているのに、

どうしてこんなにスリルを感じる?


美しくてミステリアス。

恋に落ちた女の子に垣間見える、

ほんの少しの狂気。

嫉妬と呼ぶには可愛すぎる、

秘かに抱く濃紺の赤。


これほどまでに体現したのは、

この5人以外にいない。

少女時代にもできない、

Redvelvetだからできる音楽。

誰にも真似できない。

だから見事なのだ。


私にとって女の子は、

これこそリアルだと思う。

あなたへの愛を歌っていることは、

他のグループと何の違いもない。

ただこれが何か、あなたにもきっとわかるはず。