4月6日から「増田雄彦写真展 Y'hama」開催
「横浜を写すときには、長年持ち続けている自分の『憧れ』が写ればいいなと思う」という増田雄彦氏。横浜で暮らした記憶と、今の横浜を見つめた目は、懐かしさと共に新たな魅力をもつ横浜の情景を写し出した。
●会期:2022年4月6日(水)〜4月10日(日)
●営業時間:水曜日〜土曜日16:30〜22:00、日曜日15:00〜21:00。
●飲食店のためワンドリンク以上の注文が必要です。コロナ対策のため店内人数を7人に制限しています。注文がワンドリンクのみの方は、店内滞在時間40分を目安にお願いします。
<増田 雄彦 / MASUDA Takahiko>
1994年にアメリカに移住。シリコンバレーのソフトウェア開発会社で画像編集ソフト製品担当を務めながらアメリカ西海岸の写真を撮り続ける。2002年にアメリカ市民権を取得。2008年に帰国して以来、フォトグラファーとして作品を発表する傍ら、カメラ誌やWebなどに寄稿を続けている。2021年「企画写真展 だからSIGMAを愛してるvol.3」(PhotoBar【sa-yo:】)出展。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。
<ステートメント>
自分は東京都杉並区の出身で吉祥寺育ちである。高校を出る直前に横浜出身だった父親が、金沢八景に家を建てて引っ越すことになった。吉祥寺を離れるのが嫌で嫌で仕方がなかったのだが、行き先が横浜ということが救いとなった。横浜には親戚も多く、物心が付く前から幾度となく訪れる機会があり、そこそこの土地勘は身に付いていた。それよりも少なからず、横浜に対する「憧れ」を持っていたことで容易に自分を説得することができた。そこから学生時代の数年を除いて、渡米するまでの15年ほどを横浜で過ごした。その間も他所者としての「憧れ」は持ち続けていたように思える。
あの頃、物珍しさだけで歩き回っていた横浜とは随分様子が変わってしまった。横浜の目新しさに憧れていたはずだったけど、いつの間にか懐古趣味的な「憧れ」に変わってきているような気もする。それでも大好きな町であることに変わりはない。
横浜を写すときには、長年持ち続けている自分の「憧れ」が写ればいいなと思う。横浜を好きな気持ちが写ればいいなと思う。そしてそれが自分らしい写真になっていればいいなと思う。