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姿整改革の匠 まる和

交通外傷後遺症の症例紹介

2022.03.07 01:59

先日来られたとある患者さん。

1年半前に追突され、むち打ちとなり整形外科、接骨院でリハビリや治療を受けてきたが中々首の筋肉の緊張や、痛み、頭痛が続き普段のデスクワークの仕事に支障をきたしているという。

自賠責保険における治療は終了となったが、どうやら、かなり辛そうな印象。

私も修行時代に整形外科に勤めていましたが、よく交通事故治療の患者さんのリハビリにマッサージと首の牽引を指示されて行っていた時がありました。(今では怖くて考えらませんが)

強大な外傷により背骨を支えている関節を覆う靭帯などの組織は許容範囲を超え、引き伸ばされ首は捻挫した状態になります。

靭帯は関節が必要以上に無駄な動きをしないように可動する方向や軸を定める役割がありますか、捻挫により伸ばされたり、断裂すると関節の支持性はグラグラと不安定になります。

その不安定でグラグラとなっている関節は靭帯の代わりにその周りにあり表層を覆う筋肉を緊張させ、関節を安定させようとします。

だから、首の筋肉が不必要に緊張します。

その不安定になった交通外傷後の首の関節を引き伸ばしたり、マッサージして筋肉をほぐすのは尚更首の安定性を損なわせ、余計にグラグラにし、結果更なる首の緊張を生んでいきます。

なので、上記の患者さんには頚椎の動きが、過剰に誘発され、他の背骨(胸の高さは胸椎、腰の高さは腰椎)の本来持っている動きが、制限を受けていた場所の可動域を高め、不安定になった首の関節を補強、安定化を図る治療を数回行い、改善が必要な患者さん自身の生活習慣の見直しを指導させて頂きました。

その結果、天気の善し悪しで症状の出方に、ムラはまだ有りますが、以前よりも日常生活を支障なく過ごせていますとお言葉を頂きました。

今、常識的に行われている事が必ず正しいかと言われると、そうでは無いと感じた症例でありました。