装甲娘 ジ・バニャン コザクラ ツグミ レビュー 2022.03.10 08:37 今回のレビューは、ノンスケール 装甲娘 より、“ジ・バニャン コザクラ ツグミ” です。 コトブキヤの装甲娘アクションキットシリーズの3人めにして、たぶんトリとなるだろう、“LBCS:ジ・バニャン コザクラ ツグミ” が発売されました。 装甲娘は、ダンボール戦機に登場するロボット(LBX)を擬人(美少女)化したもの・・という認識しかなく、そもそもどういったコンテンツなのかは知らなかったんですが、PCやスマホ向けのゲームだったんですね。 美少女がLBXを模したパワードスーツ(装甲)を着て戦うシミュレーションRPGだそうで、それを原作としたコミックやアニメにも展開。 コトブキヤによるアクションキット化も、そういったメディアミックスの一環ということになります。 ちなみに、肝心のゲームのほうはすでにサービス終了してしまっているそうで、それから半年以上経過しての、今回のコザクラ ツグミの発売・・ なんというか、某宇宙人を彷彿とさせますね(笑)。 さて、装甲娘のキットシリーズではすでに “アキレス ミカズキ カリナ” 、“ジ・エンペラー カタクラ ソフィア” の2人が発売されているのですが、僕はその2人は購入していません。 そもそもダンボール戦機をよく知りませんし、擬人化されたその2人のデザインにも、あまり魅力を感じなかったので。 なのに、なんで今回コザクラ ツグミは購入したのか・・ まぁ、低身長モデルだから、ということですかねぇ。 とくにそちらを嗜好しているということではないんですが、メガミやチトセリウムで低身長(あるいは幼女)モデルが増えてきているなか、おそらくFAGベースと思われるものの低身長モデルも見ておきたいという、あくまで学術的な興味ですよ(笑)。 なお、装甲娘=ダンボール戦機という思い込みしかなかったので、ジ・バニャンというLBXがあるのだと思っていたんですが、まさか妖怪ウォッチとのコラボキャラだったとは・・ つまるところ、モチ-フはジバニャン。 妖怪ウォッチもほとんど知らないから、まったく気付きませんでした。 それでは、レビューしていきます。 キットはパチ組みしたのみです。 ネコミミに朱色のアーマー、そして巨大な猫の手グローブ。 靴も猫の脚を模したデザインになっています。 それだけだと、ただの猫モチーフのアーマーを装備した女児、という感じですが、危うく見逃しそうになる腹巻き、そして先端に人魂のようなものが付いた2本の尻尾と、なるほどこれはジバニャンだわ。 あ、ジバニャンくらいは知ってます。 ジバニャンをロボ化したものをパワードスーツにして装備した女児、ですね。 ややこしいな。 ミカズキ カリナ、カタクラ ソフィアがいないので、同シリーズでの比較ができないのですが、頭身はおおよそ小学生女児くらいのイメージかな、と。 FAGやメガミデバイスといった大きなシリーズには組み込まれていません(ジェネやルーデンスと同じような扱い)が、やはり基本的な構造は従来からのコトブキヤガールキットを踏襲。 印象としては初期のFAGに近く、素体⇔武装といったモードチェンジギミックはなし。 付属品といえるものもほとんどないあっさりとした内容になっています。 成型色により比較的細かい色分けが再現されています(色が足りないのは首輪とリアアーマーのみ)が、それでもパーツ数は少なく、箱の中はけっこうスカスカ。 完全新規型だと思うのですが、とくに独自の新機構のようなものはなく、デザインもシンプルなのでサクサク組み立てられました。 ただ完成形は思っていた以上にこじんまり。 これで税込み定価7000円オーバーなので、版権料がそこそこ乗っているのかな? それでは、各部を見ていきます。 胸部前面のよだれかけ(違う)のみ塗装済みになっています。 中央の鈴は半分が白色半透明のクリアパーツ。 この鈴、本来は首輪に付いているものだと思うのですが、キットでは胸部に直接はめ込む仕様です。 本家ジバニャンの特徴でもある腹巻きは、パーツとしてはスカートおよびスカートアーマーと一体化している腰部アーマーという感じ。 肌と密着していないばかりか、鳩尾の辺りは素肌を晒しているので寒いんだか暑いんだか・・(笑) 背中の羽(?)もクリアパーツ。 背中に空いた3㎜穴に直接はめ込むかたちになり、回転のみ可能です。 可動式のジョイントを挟んで前後にスイングできてもよかった気がする。 2本の尻尾はリード線で再現され、自由な表情付けが可能です。 ただ、ちょっと短いかな? 先端の人魂もクリアパーツ製。白バックなので見辛くてすみません・・ こちらはジョイントパーツを挟んでいるので回転させることができます。 取り付け位置はリアアーマーの裏。 真ん中の3㎜穴はスタンド用です。 肉球が可愛い猫の手グローブ。 肉球はもちろん別パーツで色分けを再現。 手首部分でわずかですがスイング可能です。 前腕への接続軸は3㎜とFAGの手首ジョイントと共通なので、グローブの代わりにFAGのハンドパーツを取り付けることができます。 ならば足は・・? と思ったのですが、残念ながらこちらは珍しいボールジョイント接続で、FAGの素脚パーツなどとの互換性はなし。 しかし接続径は5㎜なので、またべつの可能性があるかと思います。 なお、足の裏には肉球は再現されていませんでした。 ネコミミは立っている状態と、 寝ている状態が左右それぞれ付属し、付け換えることが可能。 ちゃんと左耳は縁が欠けています。 あ、髪で隠れていますが、ちゃんと人間の耳がありますので、ネコミミはあくまでアクセサリです。 頭頂部のアホ毛もボールジョイントで多少可動します。 フェイスパーツは4種類。通常顔 ウインク顔 叫び顔 困り顔 4種すべて可愛いは可愛いのですが、なんだろう? パッケージイラストの顔よりもちょっと大人びている印象。 顔が長いのかな? ちなみに、FAGのフェイスパーツをはめ込むことは一応可能です。 ただし、おでこに大きな隙間ができます。 というか、なんでよりによってこのフェイス・・(笑) 装甲娘シリーズ間では互換性はあるんだろうか?簡易スタンド 今回唯一の付属品ですね。 定番の円形ベースに先っちょ丸い棒、ジョイントパーツを組み合わせたものです。 ジョイントは軸が斜めのもののみ付属。 設定上素体モードはないのですが、装甲パーツを外せるだけ外すことでこのような状態にはできます。 ・・うん、通報されたら一発アウトだ。 前腕に軸が生えていたり、パンツの前面にもスカートパーツを取り付ける部分があったりしますが、低身長ボディの改造素体としては十分使えるのではないでしょうか。 まぁ、僕はやりませんけども。 上腕以下、太腿以下をFAGのパーツに置換することもできます。 ちょっとバランスはおかしいですが。 頭部接続径もFAGと共通なので、頭部も丸ごと交換可能。 さらにバランスがおかしなことに(笑)。比較画像 各種猫モチーフのガール比較ということで。 まずはFAG レティシアと。 ふむ。スケール感が違う。 先の通り、フェイスパーツをはめ込むことができるので頭部の大きさはほぼ同じなんですが、頭身バランスが違うので、並べるとちょっとおかしなことになってしまいます。 ミカズキ カリナやカタクラ ソフィアとだと違和感ないんだろうか? FAG レティシア の レビュー メガミデバイス 一条 綾香と。 メガミはFAGより小柄、とくに綾香は低身長モデルなのでよりおかしな感じに。 スケールを揃えた場合、たぶんツグミのほうが綾香より背が低いと思うんだよなぁ。 あ、ネコなのにシタラ忘れた・・ メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 一条 綾香 レビュー チトセリウム アルベラ & エフェルと。 同じマシニーカの幼女モデルである双子と並ぶとさらに・・ chitocerium XCIX-albere & C-efer + XXII-tanio atr / albレビュー モチーフであるジバニャンと。 右のジバニャンはバンダイから発売された妖怪ウォッチシリーズのキットです。 ノンスケールで可動は最小限ですが、小さいお子さんのプラモデビューにはよいものかと。 ただ成型色での色分けも最小限で、カラー再現にはシールが多用されているのですが、そのシールがわりと厚みのある紙シールで粘着力も弱いのが残念。 耳や手足の先は塗装すればよいですが、何種類か選択できる目はそうもいかないからなぁ・・と、話を戻しましょう。 縁が欠けた左耳に腹巻き、人魂を灯した二叉の尻尾と、特徴的なポイントはしっかり抑えつつ装甲要素を加味したジ・バニャン。 さらに猫の手グローブなどで猫感もアップして、理想的な擬人化が成されているように思います。 色味が全体に淡くなっているのは、装甲娘デザインとしての統一感といったところでしょうか。 ちなみに、CVも同じ小桜エツコ氏。コザクラ ツグミの名字コザクラは明らかに中の人から戴いたものでしょうでうね。以下、画像 パッケージイラストのポーズで。 可動性については、一応最新のガールキットではありますが、はっきりいって控えめ。 初期のFAG程度ですね。 胸部はボールジョイントで回転、捻りが可能ですが、腰部はわずかに前後スイングができるくらい。 股関節は左右別個に下方向にスライドできるので、なんとか膝立ちはできます。 スカートおよびスカートアーマーはそれぞれ分割可動するので脚部可能の妨げにはなりません。 足首は先にも言ったようにボール接続なので、接地性はイマイチです。 しかしまぁ、なんとか立てる。 付属品がないのは寂しいですね。 なにかモチーフ由来のアイテムはなかったんですかね。 せめて猫の手グローブのままでもM.S.Gとかが保持ができるようなアタッチメントくらいは付けてほしかったかなぁ。 シャーッ!! 精一杯の威嚇。 後ろからも。 意外と鉄壁だった・・(笑) とりあえず猫の手グローブとレティシアハンドを交換してみる。 あざと可愛い。 ちょっと待って! 今グローブはめるから! どちらかというとドジっ娘ぽいのかなぁ? 版権ものということもあるのか、コトブキヤキットながらあまりカスタマイズに関しては考慮されていないのですが、それでも頑張れば(?)これくらいは可能。 ヘキサギアを纏うという提案。 ロードインパルスとアグニレイジのパーツを取り付けてみました。 案外まとまった感があります。 ただ、保持力との戦いだった・・ 今回、このコザクラ ツグミの購入、レビューにあたって、モチーフのジバニャンのキットとも並べるべきと思って探したのですが、単体キットはやたら高騰していたので、代わりにニャーKB応援ステージセットを購入しました。 とうことで、せっかくなのでセットになってたツチノコパンダと新規付属品を身に着けたジバニャンとも一緒に。 どうでもいいけどツチノコパンダ。 日本語の感覚だと、それはツチノコっぽいパンダを指す名前のように思えるんですが・・まぁ、妖怪だしね。 オレっちも流行りに乗って美少女に変身する技を身につけたんだニャンっ!! 以上、“装甲娘 ジ・バニャン コザクラ ツグミ” でした。 装甲娘キットシリーズ最後のアイテムになるのだろうと思います。 ゲームがサービス終了しちゃったしね。 しかし、バンダイが版権を持っている作品同士のコラボキャラクターのプラモが、壽屋から出るとか・・ なんだかんだでコトブキヤはいろんなメーカー、作品といい関係築いてますよね。 それだけ信頼されているということなんだろうな。 実際、このジ・バニャン コザクラ ツグミもその信頼に応える出来だったと思います。 まぁ、ぶっちゃけオリジナルコンテンツであるFAGやメガミと比較すると、プレイバリュー的に物足りない部分はありますが、版権ものの再現としては十分といえるでしょう。 仮に同じものをバンダイが作っていたら・・いや、これ以上はいけない。 ただ個人的に思惑が外れたところは、思っていたよりもでかかったこと。 ほかのガールキットと並ぶとスケール感が狂います。 FAGやアルカナディアとでギリかなぁ。マシニーカチームとはちょっと同じ世界観は描きづらいですね。 まぁ、愛玩用として日常的に愛でるために手許に置いておくにはよいかも。 そう思うと、このシンプルさがちょうどいい。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。