2022夏至の星読み
アングルのサインは春分チャートと同じで、太陽とセレス以外は相変わらず下半分にある夏至のチャート。
太陽も西の空で、夏がやってきたと思ったら再び夜がやってくる。
一年で一番日が長い日は、ここをピークに再び夜が長くなる折り返し地点。
体感的にはここからどんどん暑くなって、夏だ!って感じる時間なのに、
太陽は一足先に冬に向かっているのです。
ということは、冬至もそうなんだよなぁ。
本格的な冬が始まる、その頃には太陽は夏に向かって明るい方へ進んでいく...
太陽の意図というのは、いつも一歩先に進んでいるのだ。
蟹座の太陽とは、シンボルマークが表すように「陰陽」を統合していくような時間です。
太陽の季節と象徴される夏だけど、光が強くなるからこそ闇も濃くなるということを、理解するのが蟹座の時間。
チャートルーラーは木星。春分を過ぎてから牡羊座に進みました。
ICそして月とのコンジャンクション。IC/4ハウスも月も蟹座的なものの象徴です。
冬に蒔いた種が春分に芽を出し、ゆっくりゆっくりと成長し、夏至にようやく一つの花芽をつける。とてものんびりとした変化に見えるけれど、見えない部分では根がどんどんと土の栄養を吸い上げ、茎や葉が大きく逞しく育っています。
花を咲かせるということは、これまで蓄えてきたエネルギーを放出すること。
夏至はそんな切り替わりの時間を示しているようです。
自分の内にあるエネルギーの質や量が、発されるものに現れてきます。
見える部分だけではなく、同時に見えない部分、心身や環境に滋養を与え続けることを忘れずに。
エネルギーを外に出す働きをしてくれるのが木星と月。
しっかりした心身という基盤が、スムーズな表現につながっていきます。
4ハウス牡羊座にある火星とキロンは、内面で生み出される力強いエネルギーを象徴しているようです。
キロンは傷であり才能...?どういう働きになるかちょっと気になる。
小惑星なので、大きな流れの中では深読みしすぎない方がいいのかもしれないけど、
気になるから別記事にしよう。
なんだか少し孤独を感じる、太陽の気持ちをヘリオセントリックチャートから読んでみます。
アスペクトのラインは片側に集中していて、太陽からは離れたところを通っています。
未来に向けた意図とは違うところで物事が起こっていたり、未来の意図を持ちながらも今ここでやるべきことはそれと異なる流れを感じるものなのかもしれません。
セレスだけがポツンと反対側にいて、太陽の向こう側にいる冥王星(ハデス)の元にいる娘ペルセフォネを思っているようです。
ここでもそうだなぁ、本当の望みと現在果たすべき役割とが、一見違う方を向いているよう。
だけど、本来の望みを持っているからこそ、現在を乗り越えていけるのだ。
変容と救済の間にスムーズな流れがあり、地球と魚座の海王星/木星が90度をとっているのも、希望や理想のための行動が自分や世界を救済することを示しています。