2022冬至の星読み
実は2022の春分を迎える前に四季図の星を読んでいます。
できればそうして俯瞰しておいた方が流れを捉えやすいんだけど、
なかなか目の前のことで手一杯なわけですが、
この度はこの時期に先の星読みをご依頼いただき、
大変だけどもありがたく読ませていただいています。
公開は12月になったらにしようかなぁと、下書きに保存していますが、
近くなって読み返すのも楽しみです。
(そして「バイアコンバスタ(消失の道)」を経て見直し&更新。11/11に公開することにしました)
さて、春分3ハウス→夏至7ハウス→秋分10ハウスと来て、
アセンダントのサビアンは射手座30°「法王 The Pope」です。
1ハウスには山羊座がインターセプトし金星・水星・POF・冥王星もあって賑やか。
法王である太陽がこの天体たちを統率することができるのだろうか?!
冬至からの3ヶ月は、起承転結の「結」にあたる時間。
新月を直後に控えてひとつの大きなサイクルが終わって新しい世界が始まる。
...なんて希望的観測を、星読みを始めてから何度目にしたり書いてきたりしただろう。
けれどもそれは外からやってくるものではなくて、
世界を新しくするのも理想に向けてスタートを切るのも自分自身。
2022春分を迎える前から気になっていたのが「女性性」や「母性」というテーマ。
年明け約2年ぶりに逆行していた「金星」も、年号の「2」という数字も女性性を表すし、
目を引かれることの多かった小惑星「セレス」も女神の名前で「母性」がテーマにあります。
さらに、日本神話が気になって河合隼雄さんの本を読んでいたのですが、河合さんは蟹座で「母性」というテーマが重なってきますし、アマテラスという太陽を象徴する神が女性であることも日本に特徴的なあり方だといいます。
蟹座は、私の火星があるし私火星期だし...まぁ気になりますよ。
これを書いているのはまだ春分前で、これからどんな動きがあるのかわからないけれど、
自分自身は母親でもないし「仲間意識」に置き換えたとしても、それもそんなに強くない気がする。
母親とは昔から折り合いが悪く、離れたくても今はまだ離れられず...
そのサインにおける成長がテーマなのだとしたら、自分はどんな在り方を望んでいるのかを明確にしなくてはと思う。
冬至図の月のサビアンは「階段で子供たちを連れている母親」。
ここにも「母」が出てきますし、そもそも月自体が母親という意味を持つ。
12ハウスという「隠れた場所」にあるのは、先に引き合いに出した「アマテラス」あるいは「イザナミ」など日本神話の「母なる神」を表しているように感じますし、
西洋の「父なる神」や人間世界における「男性性」の優位性の裏にある、「母なる地球」という、生命を育むゆりかごを表しているようでもあります。
さらに母的要素を持つ小惑星セレスが、天秤座1°でカルミネートしている。
人間の成長において、社会に出るという段階を表すのが天秤座。
太陽とはスクエア、牡羊座の木星とはオポジション、母であり豊穣を司る女神ではあるけれど、なんとなく運命に対して受け身な感じがするのがセレス。
折しも季節は冬、大地は眠りの時期に入っていくけれど、理想に向かうのであれば行動することを求められる。
逆行して魚座に戻っていた木星も、このタイミングで牡羊座へ。
新しい時代へ、加速して進みたい気持ちが湧いてくるだろう。
でも行動をする前に、しっかりと内側の意図を育むことが、女性性/母性が示す役割。
今から育むのも遅くない。
いつでもやり直せるし、いつでも始められる。
すべての経験や実感を受け止めながら、自分を育んでいく。
新しい時代に向けて、「法王」太陽はどんな意図を持っているだろう?
ヘリオセントリックで見た時の地球と月は「蟹座」という、これまた「母性」の場所にあり、山羊座の冥王星と150°、水瓶座の金星と144°という角度をとっています。
これまで(あえて言うなら「地の時代」)の常識的一般的な捉え方ではなく、俯瞰した新しい目線で「母性」や「女性性」というものを捉えてみる。
下手したら(それとも上手くいけば?)「男性性/女性性」という見方ももう古くなっているかもしれない。
ちょっと古い年代の私は、「なんでもあり」の世の中にちょっとびっくりしっぱなしだけど、地球なんてそんなのをずっと先に経験しているどころか、全部受け入れて今のこの世界を生み出しているのだ。
なんてキャパシティの大きい母だ...そこに、火星を通じて海王星の癒しの力が届けられている。火星=牡羊座と海王星=魚座のWのパワーは、新陳代謝の働きを促しそう。
2023年の春分明けにはいよいよ、冥王星が水瓶座へと移動します。
私たちも古い意識を脱ぎ捨てて地球の新陳代謝を助けよう。