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幻想庭園終演、終園

2017.11.20 14:20

泡沫であったかのような濃密な世界は終わりを告げ、今ここに、虚構よりも虚構であることを願いたくなる現世へと舞い戻らん……。

 

 

 

という事で。演劇集団Schwarz Welt ~再びの邂逅~『棄てられし者の幻想庭園』の全公演が終わりました!

 

ご来場いただいた皆様、まことにありがとうございました。

私と殺陣補佐のDさんを含め、フル装備で全員集合!!

実は最初で最後に等しい貴重な機会でした。私が写真を撮らない人間なものでw 

 

今作は、私からしてもかなり挑戦的な事が多い作品でありました。

そもそも舞台がまずどシンプルなのです。

 

これに長方形のボックスが更に2つ加わるのですが。

セットと言えるセットはこれだけ。それだけ見たら何が始まるのか分かったもんじゃありませんね。

 

 

この『棄てられし者の幻想庭園』、通称ステゴリアは、

 

・私達の休日のために働いてくれる人がいる事に感謝せよ

・私(作者)がどんな人なのか知って欲しい

・箱を組み替えて色々な物を表現したい

 

という3つから生まれたものでした。

まさかそこから人の命がどうのこうの、他に類を見ない立ち回りの仕方が生まれるだの、作り始めた時には想像もしませんでしたとも。

 

しかしながら。大勢の人の協力を経て、作者の意図から大きく枠を広げ、演者の力により命を吹き込まれ、こういった作品になりました。

まあ中二病をコンセプトとしてそれに準じた作品を上演するという我々からしたら、ある意味正しい形っちゃあ形の作品ではありましたが、もっと笑える要素の多い作品にしても良かったかなぁ?などとも思ってしまうのですが。一応、「厨二病コメディ」というジャンルを掲げているものでw

 

とは言え、お客様からの声は「凄く楽しかった!」「中二病心がくすぐられて参ったw」「キャラの個性が凄く立ってて大好き」など、好感触な意見を数多くいただけてホッとしているのですけれど。

中でもヒロインのアカネ(actor:入江冴来る)が可愛い!上手い!という意見が多くて、作者としてはしてやったり感が高まっております。

彼女とはもう5年くらいの付き合いですが、見た目の可愛らしさとは裏腹に本当にストイックで芝居も上手く、私もヒロイン役に抜擢するのに何の躊躇いもありませんでした。中二病の文化を全く知らないのに、最後にはあれだけ猟奇的に天使な悪魔になれるのはやはり腕だなぁと思うのです。

実は私とは一つ共通点があるのですが、お互いの為にもそこは内緒にしておきましょうw

 

天使と悪魔で思い出しましたが、今回この作品の為に作った物販がありました。

フライヤーで描かれたラビリンスアカネ(左)とイージスアカネ(右)をモチーフにした、リフルシャッフルさん製の刺繍縫いコースター。

どちらも用意した分、完売御礼でございました!!

先に完売になったのはラビリンスアカネの方で、やはり妖しい魅力があったんでしょうねえ。そこはイラストレーターずん子さんの画力の勝利ですな。当日もフライヤーを求める声が幾らかありましたし。

通りすがりの方が、表の看板に貼られたフライヤーを見て飛び込みで観劇してくれたくらいです。マジすげえ。

 

他にも、前作「いつか誰かのBLACK BIBLE」の台本とパンフレットも、ステゴリア上演後に話を気に入ってくれた方に購入していただけて、一旦売り切れてしまったくらいです(元々用意した分が少なかったのですが)。それは本当に作者冥利に尽きるというものですよ。

 

作品やキャラクターに関してはまた改めて語らせていただくとして(今後のノベライズの準備も兼ねて)、今はひとまず無事に閉幕できた事を感慨深く思っているという事をお伝えしておこうかと。

本当、稽古期間中は何度心がぼっきり骨折しそうになったか分からないくらいだったのですよ。未熟者には相応の試練だったのですが、きついもんはきついのです。はい。

 

 

ま、何はともあれ。ステゴリア、ありがとうございましたっ!!