筆算の指導。
小学2年生の子のテキストが新しくなったことで、
筆算を多用するために計算スペースが必要になり、
ノートを活用しながらの演習が始まりました。
この時期の子には、5〜10cm程度の透明な
定規が欲しいところです。
筆算を行う上で、定規を常に下で
構えておきながら筆算を組み立てるという
動きの洗練を目指しています。
筆算をするときに結構気合いが入り、
”型”から入るの典型的な例と言えます。
低学年の筆算上手な子には、特有の”構え”があります。
それが、この定規を使った”構え”です。
また、適当なスペースを保って筆算を
書けるということも重要です。
今日は初めてのノートを使った演習だったので、
「これだと学校で習ったくり上がりの書き方で書く時に
前の問題がじゃまになるよね。じゃまに
ならないようにあいだをあけながらとこうね。」
繰り上がりの数字をどこに書くかは学校の先生の
裁量によるところがあります。筆算の線状に書く場合もあれば、
上の方に書く場合もあります。
今回は上に書くパターンだったので、スペースの
指導がしやすかったですが、将来的には
かけ算の筆算への流れを見ながら
筆算の線上に書くように修正させます。
他にも色々な指導をさせていただき、
例えば37+14みたいな計算であっても、筆算で書いたときに
「上の数字に3を分けて10を作ったから、残りは1。
だから、のこった1を下に書こうね。」
と、しばらく計算を覚えようとしてしまっている
傾向がありましたので、そこも修正を入れて、
算数的な脳を、その子の思考に合わせて事細かに
説明しながら正しい計算というのを完成させ、
作り上げていきます。
しっかり和による分解をイメージさせます。
この点は、5年生の積による数の分解も同様ですね。
高学年と低学年の算数の違いを比べれば、
こんな風な具体的な量がどう頭でしっかりと
動いているのか、ということの確認が
実はかなりしっかりと必要である、ということです。
はっきり言いますが、低学年の時の実力なんて
将来どうなるかの参考にはあまりなりません。
進度もとっても遅いので、いかに具体的に
丁寧にやったかということが重要です。
しかし、指導者側はちゃんと理論的に
分かって指導に当たるべきなのです。
ちゃんと”分かって”計算をしているというだけでも
結構褒められたものなのです。