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kojinkai

筆算の指導。

2017.11.20 15:37

小学2年生の子のテキストが新しくなったことで、

筆算を多用するために計算スペースが必要になり、

ノートを活用しながらの演習が始まりました。


この時期の子には、5〜10cm程度の透明な

定規が欲しいところです。

筆算を行う上で、定規を常に下で

構えておきながら筆算を組み立てるという

動きの洗練を目指しています。

筆算をするときに結構気合いが入り、

”型”から入るの典型的な例と言えます。

低学年の筆算上手な子には、特有の”構え”があります。

それが、この定規を使った”構え”です。


また、適当なスペースを保って筆算を

書けるということも重要です。

今日は初めてのノートを使った演習だったので、


「これだと学校で習ったくり上がりの書き方で書く時に

前の問題がじゃまになるよね。じゃまに

ならないようにあいだをあけながらとこうね。」


繰り上がりの数字をどこに書くかは学校の先生の

裁量によるところがあります。筆算の線状に書く場合もあれば、

上の方に書く場合もあります。

今回は上に書くパターンだったので、スペースの

指導がしやすかったですが、将来的には

かけ算の筆算への流れを見ながら

筆算の線上に書くように修正させます。


他にも色々な指導をさせていただき、

例えば37+14みたいな計算であっても、筆算で書いたときに


「上の数字に3を分けて10を作ったから、残りは1。

だから、のこった1を下に書こうね。」


と、しばらく計算を覚えようとしてしまっている

傾向がありましたので、そこも修正を入れて、

算数的な脳を、その子の思考に合わせて事細かに

説明しながら正しい計算というのを完成させ、

作り上げていきます。

しっかり和による分解をイメージさせます。

この点は、5年生の積による数の分解も同様ですね。


高学年と低学年の算数の違いを比べれば、

こんな風な具体的な量がどう頭でしっかりと

動いているのか、ということの確認が

実はかなりしっかりと必要である、ということです。


はっきり言いますが、低学年の時の実力なんて

将来どうなるかの参考にはあまりなりません。

進度もとっても遅いので、いかに具体的に

丁寧にやったかということが重要です。


しかし、指導者側はちゃんと理論的に

分かって指導に当たるべきなのです。

ちゃんと”分かって”計算をしているというだけでも

結構褒められたものなのです。