基礎練習が一度にできる作品「小さな楽団のためのエチュード(高橋宏樹作曲)」
昨年末、東京音大吹奏楽アカデミーはワークショップという授業でブレーンさんのご協力のもと、レコーディング実習を行いました。その様子は以前このブログにも書きました。
選曲からセッティング、演奏まですべて学生が率先して行いました。ただ、この授業は2年生からなので当時1年生しかまだいないトランペットは結果的に僕が演奏に参加することになりました。
これまでにもこのブログでレコーディングした作品を紹介しましたが、今回まずは高橋宏樹作曲「小さな楽団のためのエチュード」です。
お聴きいただくとわかるように、大変短い5つの楽章に分かれていて、タイトルはこうなっています。
1.ユニゾンとロングトーン
2.スケール
3.ハーモニー
4.インターバルとアルペジオ
5.タンギング
まるで基礎練習。今の部活動は活動時間も日数も短く、限られていますし、人数も少ないために、この作品をみんなで毎回演奏することで基礎力が付くのではないかと思います。レコーディングする側としては、シビアすぎてヘトヘトでした。
吹奏楽アカデミーはピッチや音程感が不安定なのは合奏でも室内楽の授業でも散々言われてまして、この録音でもあからさまにバレますね(笑)
こちらの楽譜はブレーンさんのホームページよりお求めていただけます。ぜひチャレンジしてみてください。
そしてもう1曲、こちらは比較的大きい編成でレコーディングしました。ジルー作曲「美しき人生」です。
この作品のトランペットは当時の1年生に参加してもらいました。
大変美しい作品です。この作品を真剣に取り組んで音楽性を高められたら良いですね。
こちらは8パート+打楽器を20名超で演奏しているので、結構厚みのある響きがあります。フレキシブル編成でも楽器の組み合わせを上手にできるとコンサートでも十分使えると思いました。
こちらもブレーンさんでお求めいただけます。
吹奏楽アカデミーは個人のレベルアップからアンサンブル力まで、まだまだ課題がたくさんあります。成長していけるように僕もできる限りサポートできれば、と思います。
以前このブログで紹介した他のレコーディング曲についてはこちら
荻原明(おぎわらあきら)