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ANESTH info

MICS CABG

2022.08.09 02:39

注意点

MICSの場合は、ワークスペースが限られているので、心臓を張らせないこと!

心拍数を落とすためにβブロッカー&ネオシネジン使って心臓を張らせてしまうよりは、ノルアドなどβ作用があっても良いのでワークスペースを作ること!

途中で安定している時に採血すること!


準備

OPCABと同じ薬剤の準備で良い。

分離肺換気の準備。一応、NOも。

ニコランジル、ジルチアゼムを準備する。

体位

体位は、右半臥位となる。

右腕は何かの時ように常にradial A.を採取できるように出しておく。右腕にLineを採る場合は要相談。
左腕は巻き込む。ただし、左心耳切除の場合は、皮切が後腋窩線となるため、腕を挙上する。


手順
・麻酔導入

・ライン類は基本、全て左腕。(透析の場合は、シャントと反対側になる。)

・GAを採取する場合は、胃管を入れておく。

・CV挿入

・体位をとる。

・One Lung Test

5分間行う。ずーっと片肺換気となるため。

呼吸器疾患がある場合、One lung testで分離肺換気が長時間無理だと判断されれば、胸骨正中切開またはECMO補助の方針となるため、早めにテストする。

・手術開始

手術開始とともに、右肺での片肺換気。左肺開放。第5肋間開胸 10cm位。

・心窩部からオクトパスヌーボー挿入

・開胸部位の少し外側(同じ肋間)にポート挿入。

・グラフト採取 

RITA→LITA  RITAはオクトオパスヌーボーで右肺を圧迫しながら行う。

nontouch-SVGを採取する場合は、事前にヘパリンを3ml入れる指示がある。

・ヘパリン化 

グラフト離断前にフルヘパリン。当院ではACT400sec程度を目指す。

・ITA離断後はsBP150程度を10-15分。ITAを十分に膨らませるため。

・グラフト トリミング

・LIMA suture (LAD1枝の時はLIMA sutureをかけない)

この時、心臓を胸骨下に落とし込む。心臓が張っていると、胸骨で心臓が押されて血圧が低下する。心臓が張っていると、麻酔管理にも不利。

(・左心耳切除) 

TEEで左心耳が根本から挟めていることを確認する。もしCXがご無事なことも確認できれば尚よし。

・遊離グラフトは中枢側吻合

Aoを部分遮断鉗子で噛む場合、sBPを80前後に下げる。

Composite Graftの場合は、遊離グラフトの中枢側吻合してITAを用いることもある。遊離ITAの中枢側吻合部にSVGの中枢側吻合付近を用いることもある。

・末梢側吻合 端側吻合や側側吻合がある。

CTOから吻合しに行く。基本、狭窄の強い領域から吻合を行う。側副血行を送っている血管は最後。

LAD吻合はもともとあまり動かないので術者的にはVolume等気にならない。

CX領域が術者的には深くて最も縫いにくい。心尖部を反対の胸腔内に落とし込みたいので、Volumeはないほうがやりやすいのと、心臓が張っていない方がやりやすい。

RCA領域は心臓を立てるのでVolumeを入れた方が心臓が立ってやりやすい。RCAの時は、徐脈になったり、cAVBになることがあるのでペースメーカーを準備しておく。

なので、VolumeをCX終わりかけから入れ始める。

吻合中は途中で安定している時に採血すること!

1. 脱転

当院ではハートポジショナーは使用せず、LIMA sutureで転がす。

この時、心臓を胸骨下に落とし込む。心臓が張っていると、胸骨で心臓が押されて血圧が低下する。心臓が張っていると、麻酔管理にも不利。

2. スタビライザー 

スタビライザーの周りの心筋が動いてシワが寄るくらいの心臓の大きさがGood。

3. 吻合開始

4. 内シャントチューブ挿入

5. フローメーター

流量≧30ml/minですか?
拡張期優位の流量波形ですか?


・プロタミン

・止血

・ドレーン

・心膜はラフに閉鎖

・止血

・左肺だけリクルートメント

・両肺換気

・閉胸

・手術終了
・麻酔科で肋間神経ブロック等を行う。

ニコランジル、ジルチアゼムは流しっぱなしでICUヘ。


術後指示

・ルーチンで流しているジルチアゼム、ニコランジルは、内服可能となった時点で内服とする。

・出血がコントロールついていれば、6時間後よりクロピドグレル+バイアスピリン

・Afが出現したら、SAPT+抗凝固薬

・Hb>8g/dL

・sBP 90−130