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清華社通信

ソビエト=イスラエル関係の変化は何をもたらすか

2022.03.10 02:23

 このほどイスラエルのアステリア首相はソビエトのイヴァノフ書記長と会談し、中東のゴラン高原へのソビエト軍配備やパレスチナへの人道的支援、イスラエルが主導する石油プラットフォームへのソビエト参入などわずか1週間の間で急速に関係が変化しつつある。

 中東のゴラン高原は、以前より地域紛争が絶えず発生しており、地域の安定化に向けた動きが模索され続けていた。

 清華外国語大学の宇教授は「ソビエト軍駐留やイスラエル=ソビエト間の雪解けは誰もが想定しなかったダイナミックな動きであることに間違いありません」と評価し、その理由について「反共反イスラムを標榜するリクード党が与党第1党で、アステリア首相も"共産主義国家やハマスチームのイスラムテロ国家からの攻撃に晒され、やはりこの国を守るのはリクード党しかいない"と表明した。この政権が共産主義の主役であるソビエトと融和に舵を切ったという事実はとても大きい」とした。

 また中東地域の安定については「ソビエト軍の駐留に至る経緯が大変気になります。例えばもしアメリカへの通告がなかった場合、米国はどう受け止めるでしょうか。ゴラン高原問題などは国際社会が解決する問題で、中東が複雑な中で解決策が見出せる問題であるとは考えづらい」とした。