「あらゆるマイナスをプラスに変えなさい」と母は言う。 無駄なことは何一つない、あらゆることを利用しなさい、昔の傷や屈辱は進化のエネルギーのもとになる。
『成幸の法則2022』3.10
Vol.2051
「あらゆるマイナスをプラスに変えなさい」と母は言う。
無駄なことは何一つない、あらゆることを利用しなさい、昔の傷や屈辱は進化のエネルギーのもとになる。
<ランス・アームストロング>
私たち人間が、進化の過程の中で手に入れたことの一つに、「記憶を曖昧にする」ということがあります。
私たちの記憶は不正確で消えやすく、ときに混線さえします。
一方、 人間に一番近いと言われるチンパンジーの短期記憶は驚異的なのだそうです。
私たちは、高精度の記憶能力を捨て、代わりに想像力と創造力を手に入れたのです。
ヒトはチンパンジ ーに比べ510個の遺伝子が足りないそうです。
(スタンフォード大学のマクリーン博士らの研究)
なかでも脳の前頭葉を構築する遺伝子の欠失は象徴的で、リミッターを免れた大脳皮質の拡大化が、ヒトの知性の源泉だと言われています。
私たちは、満ち足りているときや、豊かで安心しきっているときには、革新的な新しい発想は生まれません。
とんでもないイノベーションが起こる時は、不確実で、混沌として、先が見えない時です。
これは人間も同じで、私たちは「完全でなかったから」、「欠点がたくさんあったから」こそ、進化してきたといえるわけです。
松下幸之助の言葉に、「貧乏だったから、病弱だったから、無学歴だったから、成功した」というものがあります。
自分にとってのマイナス要因やハンデをどう捉えるかによって、人生は大きく変わります。
つまり、今現存している私たち人間のすべては、マイナスをプラスに変えることができた優秀な人類の生き残りだということが言えます。
マイナスをプラスに変えられなかった者たちは、絶滅してしまったのですから。
初期の人類、アウストラロピテクスがその代表です。
今現在、この瞬間も、様々な問題が私たちに降りかかってきています。
「私たち人類は、能力を失うことによって、違った進化を手に入れた」このことを肝に銘じ、様々な困難をプラスに転じて、さらに進化できる者でありたいと切に思います。
成幸コンシェルジュ
ひとみ幸お