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「宇田川源流」【土曜日のエロ】中国のウクライナに対するエロく失礼な投稿で見える国民性と本質

2022.03.11 22:00

「宇田川源流」【土曜日のエロ】中国のウクライナに対するエロく失礼な投稿で見える国民性と本質 


 今週も土曜日のエロの日になった。それにしても日本の報道というのは、どこを回しても全く同じことを報道している。もちろんウクライナの件である。今週のニュースというのあウクライナ・コロナ・韓国の大統領選挙という三つの内容でだいたいすべてではないかと思うのである。あとはあの「東日本大震災から11年」という特集であろうか。

 いずれにせよどの報道も同じような内容ばかりであまり面白くはない。こんなに面白くない内容ばかりであれば、本当にテレビはいらないというか、まあ、これだけ複数の報道機関があって、どれも全く同じことしか言っていないのであれば、意味がないのではないかという気がしてしまうのは私だけではあるまい。これで新聞の高度者数やテレビの視聴者数(テレビの設置世帯数割合)が減ってきているのもなんとなくうなずけるものなのかもしれない。

 なぜ同じ報道しかしていないのか。それは「ネタ元が同じ」だからに他ならない。もっと言えば、今回のウクライナ戦争の内容でも現地(といっても、別に戦場の最前線ばかりが現場ではないのであるが)に言って取材している日本の放送局や新聞社はどれくらいいるのであろうか。もちろん、ロシアでは現在「虚偽報道」というようにロシアの政府が判断したものを放送できないので、ロシア国内から引き揚げているジャーナリストも少なくないと聞いている。しかし、それ以外にも様々な情報を得たり、あるいは記録をしっかりと残すということをしている人も少なくない。では日本のこれらの報道機関や会社はどのようになっているのであろうか。例えば、ポーランドの難民キャンプにしっかりと張り付いて取材している人は何人いるのか。

 コロナウイルスに関しても「危機をあおる」ということしかないし、韓国の大統領の報道も、あまり情報がないのか、しっかりとした内容の報道はあまりお見受けしない。残念ながら、しっかりと多角的観点からファクトを分析するということをした内容が見えないのである。なぜ日本のマスコミは「多角的な観点からの分析」を報道できないのであろうか。

 さて今回はウクライナの問題についての「エロ」である。

中国SNSで「美女の避難を歓迎」投稿 ウクライナ人の対中感情悪化も

 ロシア軍のウクライナ侵攻について、中国国営新華社電など官製メディアではロシア寄りの論調が目立っている。そんななか、中国のSNS上での「ロシアとウクライナの戦争で、ウクライナの美女が中国に避難するのを歓迎する」などとの冗談めかした書き込みがウクライナで翻訳され、「とても許されないジョークだ。中国人の神経を疑う」などと批判が出た。

 ウクライナの首都キエフの防空壕や地下鉄では、現地にいる中国人が「この書き込みをどう思うか」などと詰問され、暴力沙汰になることがあった。このため、一部の中国人は国籍を問われると、「私は日本人です」と答える者も出たという。米CNNや米政府系報道機関「ラヂオ・フリー・アジア(RFA)」などが報じた。

 CNNによると、ウクライナ国内では中国の最高指導者の習近平国家主席とプーチン・ロシア大統領が親密な関係であることは知られており、このロシア軍の侵攻で、対中感情も極度に悪化している。

 このようななか、中国の「微博(ウェイボー)」では「ロシアとウクライナでは、ウクライナが負けることは間違いない。われわれは多くのウクライナ美女が中国に批判することを歓迎する」などと、ジョークとも本音ともつかないコメントが書き込まれた。

 この投稿はすぐに翻訳され、多くのウクライナ人の知るところとなった。このため、キエフ市内で中国人が、「お前たちは道徳も真実もない、人間ですらない。多くの人が死んだのに、その人たちの女を手に入れられるからいいというのか」などと、銃を持ったウクライナ人に追いかけられることもあったという。

 RFAによると、ある中国人学生は「『どこから来たのか』と聞かれて、『日本です』と答える人もいるんですよ」とネット上に投稿。「ネットで、ふざけたジョークを書いた人たちのおかげで、われわれは『中国人だ』と言えなくなった」と書き込んだという。

 マーシャというニックネームのウクライナ人女性も「微博」に戦争に関するジョークをやめるよう呼びかけたうえで、「ネット上での戦争に関するジョークはウクライナ人の感情を深く傷つけ、ここに住み、働いている中国の友人たちにも悪い影響を与えている」と中国の一部ネットユーザーに反省するよう求める事態になっている。

2022年3月6日 7時15分 NEWSポストセブン

https://news.livedoor.com/article/detail/21783743/

 前半のお堅い話とは全く変わって「エロ」に徹することにする。

 さて、それにしても中国というのは失礼な国である。その失礼な国にウクライナ人が怒っているということが報道されたのであるが、そこに「エロ」が入り込んできているのでなかなか興味深い。

 中国の「微博(ウェイボー)」では「ロシアとウクライナでは、ウクライナが負けることは間違いない。われわれは多くのウクライナ美女が中国に批判することを歓迎する」などと、ジョークとも本音ともつかないコメントが書き込まれた。<上記より抜粋>

 さてさて、何とも失礼な書き込みではないか。そもそも「負けが前提」とかくこと自体がおかしい。では、旧ソ連はアフガニスタンとの戦いで勝てたのか?ということをしっかりと検証する必要がある。もちろん、「勝つ」ということの定義をしっかりと見なければならないのであり、単純に「ゼレンスキー政権の打倒」であれば、それは可能かもしれない。しかし、泥沼化したウクライナ情勢は、ゼレンスキーという個人の問題ではなく、ウクライナという「ナショナリズム」の問題になってきていることをしっかりと認識すべきであろう。もちろん、「中華人民共和国の人民」は国家意識がないのかもしれないので、何とも言いようがない。また、このような書き込みをした人だけの特徴なのかもしれないので、この辺の指摘は適当にやめておくことに使用。

 さて、エロが入るのはそのあとだ。ウクライナの美人を手に入れるという話である。さて、この内容はなかなか興味深いのは、いくつかの点が中国という国を特徴づけているからである。まずは一つ、「一人っ子政策で中国に女性が少ない」という現実である。単純に中国は「働き手」を必要としたために、中国全土において家を維持するために男性を残したというようなことは少なくない。そのことから、女性の人口が少ないということになってしまい、結婚相手のいない男性が少なくない。そこに「女性が避難してくる」ということになってしまうので、様々な問題を生じることは理解できる。

 次に、「同様の手段でウイグルやチベットの同化政策」が行われているということであろう。一人っ子政策による男性過多は、そのまま「同化政策」の中心的な内容になるのである。逆に言えば、「ウクライナに対して武力侵攻ではなく同化政策をしなかったロシアを皮肉っている」ということも考えられる。

 そして大事なことは「ウクライナの女性を美人と思っている」という価値観である。もちろん、ウクライナの女性は美人である。しかし、私の経験上東南アジアの男性たちはシリア、ヨーロッパはトルコというようなところを美人と思っているのであるが、中国はウクライナを美人と思っているということになる。もちろん、「飢えた男性」であれば、それがウクライナではなくてもよいのかもしれないが、しかし、昨年のアフガニスタンの時にはそのような書き込みがなかったことを考えれば、アフガニスタンよりもウクライナの方を美人と考えているということになる。ある意味で、中国人の「白人コンプレックス」があるのかもしれない。そして、そこにエロを持ち込むことが、中国人のデリカシーの欠如といううか、まあ、そういう人々なのであろう。

 同時に、中国とロシアの「同盟関係」も存在することが見えてくる。このような書き込みが最も国家関係は国民性、国の優劣などが見えてくるのである。やはり「エロ」は人間の本質なのである。