グループライドについて(3)
「みかん国のオレンジ・ローディー」
どうも、KenGoです(*´∇`*)
前回のつづきです。
初級コース班と、伯方島の道の駅で別れた我々中級コース班は、引率のHさんを先頭に次の島、大三島を目指しました。
大三島に降りて、外周を走り始めるとHさんが向かい風の中35kmぐらいの巡航速度で引き始めました。
「中級班の巡航速度は30kmぐらいですよ〜」
と事前に聞いていたのですが、話がちゃうやん!
30kmと35kmでは、全然消耗度合いが違いますよ〜
先頭はHさん、次に私、そして特別参戦のMさん、Yさん、Iさんの順番のトレイン。
ちょっと気を抜くと、引率のHさんから10メートル以上離されてしまうのです。
なので、まったくトレイン効果の恩恵にあずかれません。
本当に後ろにつけないのです!
グングン踏んで後ろにつけた!と思って気が抜けた瞬間、すぐに10m以上彼方にHさんが行っちゃってるんです。
もうね、そんなことの繰り返しで、全然後ろにつけない。
トレインの後ろにつくのがこんなに難しいなんて!
そんな私を見かねたMさんが、
「前、ひきます!」
と男前発言をして、私の前にスッと出てくれました。
見た目も爽やかな青年ですが、行動もカッコいいですよね!
最後尾をお守りしていてくれたIさんも、一番後ろから飛ばして来てくれて、
「ケンゴさん、大丈夫ですか?ちょっと速度が速いですか?」
と心配してくれました。
「はい!ちょっと速いです!」
と正直に告げると、Iさんはそのまま先頭のHさんのところまでグングン加速して、少しスピードを落とすように相談してくれました。
先頭のHさんはもちろん、特別参戦のMさんも、そしてIさんも、その恐るべき走力の一端を垣間見せてくれました。
「こ、これは恐ろしいグループに入ってしまったのでは・・・」
今までボッチでしか走ったことがなかった私は、自分の走力の無さを自覚するのでした。
しかし、ここまではまだまだ序の口だったのです・・・
一旦昼食を挟みましょう!ということで、大山祇神社の近くの食堂「せとうち茶屋・大三島」で休憩。
やっと休めると思ってホッとしました。
初対面なのでほんの少し緊張しながら、しかし本物のローディーたち(笑)と話せる機会なので、いろいろおしゃべりさせてもらいました。
しかし皆さん謙虚な方ばかりなんですね。
「自分はまだまだですよ」とか、「自分なんかよりもっと速い人がたくさんいますよ」とか。
急遽、伯方島で拉致された(笑)Mさんは、いつもは別なところでお仲間たちと走っているそうです。
松山市の某外環状線で、夜な夜なクリテリウムよろしくトレーニングを積んでいるグループがあるそうですが、Mさんはそこのメンバー。
「その中では僕なんかぜんぜん遅い方ですよ〜」って笑いながらおっしゃるMさん。
一体どんな集団なんだろう・・・
私には絶対縁がないような怪物集団なんでしょうね。
後で知ったのですが、このMさんの話も三味線で(笑)、Mさんはその「怪物集団」の中でもとっても速い人でした。
いや〜、ローディーの皆さんは謙遜しまくって話すので、恐ろしかばい(汗)
その怪物集団「◯◯環状線」の人たちからも、Hさんは畏敬の目で見られている様子が会話の端々で伺えます。
Hさんって一体何者???
私が入ったサイクリング・チームはそんなガチなチームだったんですかっっ???
いやいや、HPには「初心者の皆さんとゆっくりペースで楽しくサイクリング」って確かに書いていたぞ!!
詐欺か???
詐欺なのかーーーーーーーーーーっ!!(笑)
推測するに、チームを運営していく過程で、ゆるくサイクリングを楽しみたい人たちと、もっと速く走れるようになりたい!という集団に徐々に分かれてきて、現在のように2つのコース設定をするようになったのでしょうね。
普通はチームが分裂したり、徐々にどちらかの一派が来なくなったりしていくのだと思いますが、このチームはそうならないように巧みにチーム運営をしているようです。
リーダーのお人柄や、幹部の皆さんの気遣いの賜物なんでしょうね♪
のちのち、このチームの底力を知るようになります。
さて昼食をすませた中級班一行は、大三島外周コースにもどります。
前半は割と平坦が続いていたのですが、島の南部に入ると様子が一変します。
10%以上の斜度の坂がゴロゴロ出てきます。
平坦はトレインで走行しますが、坂になった途端に各々自由にアタック!
というのがチームのルールらしいです。
坂になったとたんHさんが飛び出し、それに追随してMさんがピタリとその後ろに張り付いた状態で坂を登っていきます。
もうね、後ろから見ていると、まるで重力の影響を全く受けていないが如く、飛ぶように坂を駆け上がるんですよ!二人とも!
コーナーを2つ3つ回ると、信じられないぐらい先に行っているんですよね。
それはそれは美しい姿で、テールツーノーズの状態で駆け上がる二人に見とれてしまいました。
「この人たちは本当にスゴイ・・・」
私がローディーの最底辺ぐらいに遅くて、HさんやMさんが平均的な速さの持ち主、という可能性も、もちろんあります。
が、途中でたくさん出会った本気組らしきローディーたちを、すべて圧倒的な速度差でぶっちぎって行くお二人を見るにつけ、
「いやいや、この人たちは全ローディーの中でも相当な上位層に位置する人たちだ」と確信しました。
そんなすごい人たちと一緒に走っているんだと思うと、頼もしくもあり、恐ろしくもなりましたけど(笑)
大三島の外周約40kmを走り終えた一行は、橋の登り口付近で一旦休憩。
国体のロード会場になるだけあって、相当タフなコースですね。もうバテバテです。
「いや〜、国体コースを一度ガチで走って見たかんったんですよね!国体本番はこれを3周するそうです。」とHさん。
「マジですか!それは凄い!」と私。
「我々も後2周して帰りますか!」とHさん。
一同ポカーーーン。
お、鬼だ。この人は鬼だ・・・
もちろん、私は全力で阻止してことなきを得ました。
環状線の怪物Mさんも、
「Hさんなら、本当にやりかねない」と苦笑い。
Hさんは松山から自走で来ていて、この時点で120kmは超えて走っているはず。
ここからが本番だなんて、正真正銘の化け物です・・・
なんとか大三島外周を一周で終わりにしてもらって(笑)、先ほど初級班と別れた伯方島の道の駅まで帰って来ました。
「帰りに大島の亀老山がありますが、あそこアタックしてから帰ります?」
と悪魔のような提案をHさんが持ちかけます。
私と同じぐらいの走力のYさん(今回初めて中級班を志願したようです)は、かなり本気で嫌がっていました。
亀老山といえば、前の記事でも書きましたが、しまなみ海道で一、二を争う絶景スポットです。
が、なかなかの激坂スポットとしてもローディーに知れ渡っています。
Hさんは、奥の手「多数決」を持ち出して、なんとか嫌がるYさんを説得(笑)
全員で亀老山に上がることになりました。
さて、伯方島から大島に渡り、大島の縦断道路のアップダウンで地味に脚を削られていきます。
もちろんHさん、Mさん、Iさんにとっては何てことない坂でしょうけど。
ひっとしたら「坂」として認識すらしていないかもしれません(汗)
しかし道ゆくサイクリストたちの大半が、上り坂で自転車を押して歩いていますよ〜。
ってことは普通の人には結構大変な坂なんです!
大島を縦断して、かなり南の方に「亀老山」の登り口があります。
以前何度か車で登ったことがあるのですが、あの急な坂をまさか自転車で上がることになるだなんて、その当時は考えたこともなかったです。
まさにクレイジーで変態的な行為です(笑)
登り口に入った途端、もちろんHさんは飛び出していきます。
それを見た私は、最後尾を見守ってくれていたIさんに、
「Iさん、僕らは大丈夫ですからアタックしてくださいよ!」と話しかけると、
「そうですか!ありがとうございます。行ってきます!」と言い残して、ダンシングに切り替え、猛然と激坂を駆け上がっていきました。
いや〜、そうだとは思っていましたが、Iさんも正真正銘、怪物ローディーの一族だったのね(汗)
意外にもMさんはそれに追随せず、私たちのペースに合わせて走っています。
「Mさんも行ってくださいよ」と言っても、
「いや〜、私も松山まで自走なんで脚を温存しておきま〜す」とのこと。
今思うと、ずっと速く走りたくてうずうずしていたIさんに替わって、私たちのお守りをするべく残ってくれたんですね。
本当、剛脚ローディーさんたちは優しい人ばっかりです。
私は、大三島外周で脚を使い切っていて、這うようにしか登れませんでした・・・
後からYさんも続いて来ていたはずなのに、なかなか頂上に現れません。剛脚Mさんも同様。
「どうしたかな?落車でもしたかな?」と心配していると二人揃って頂上に現れました。
どうやらYさんのタイヤがパンクしたらしく、そのトラブル対応で遅くなったそうです。
いや〜、ベテランのMさんがいてくれてよかった。
Yさんはチューブ交換の経験がなかったそうですから。
その後は無事、5人でゴール地点のサンライズ糸山まで帰って来ました。
そんなこんなで、私の記念すべき初のグループライドは終〜了〜と。
何もかもが本当に素晴らしい経験でした♪
そして、自分の走力の無さを痛感するライドとなりました。
夜トレでの課題がたくさんできましたヨ。
「KenGoさん。速い人と一緒に走るだけで、そのあと絶対速くなるよ〜」
とにゅう会長がライドの前に言ってくれました。
そんなバカな!って。
ただ一緒に走るだけで、速くなったりするわけ無いじゃん!って思ってました・・・
でもね、その2日後に夜トレで走ったら、本当に平均速度が上がってたのでビックリです!
今まで何回チャレンジしても、平均時速25kmの壁を突破できなかったトレーニングコース(40km弱)で、あっさりとその壁を突破してしまいました・・・
う〜ん、恐るべしにゅう会長の予言(笑)
私自身は、意を決してグループライドに参加して本当に良かったと思います(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧
他のローディー達との出会い。
自転車談義に花を咲かせることができる幸せ。
剛脚さんのスピードの速さを身をもって体験した衝撃。
どれをとっても本当に楽しい経験でした。
グループライドが終わった瞬間から、次の定期ライドを心待ちにしている自分がいました。
松山市近郊にお住まいで興味がある方は、ぜひ一度、私が参加したサイクリング・チーム「らくりん」のHPを覗いてみてください♪
あなたのサイクリング・ライフの新しい窓がきっと開くこと受け合いですヨ(๑˃̵ᴗ˂̵)و
https://cycle-friends-ehime.jimdo.com
それでは、他のグループライドの模様はまた別の記事で!