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播州織のこと

2017.11.21 07:19

播州織シリーズはこちらから見ていただけます


播州織(ばんしゅうおり)は、兵庫県西脇市を中心とした地域で生産される綿織物。 220年の歴史があり、国内外問わず広く使用されている生地です。

主にシャツ地として利用されており、最大の特徴は経糸と緯糸で柄を表現する「先染め織物」だということで、糸の使い方で様々な表現を出す事ができます。


この播州織と【stand】の関係、産地のことを少し触れたいと思います



※(画像)商品はインディゴで糸染めした糸を織って作られたギンガムチェックです

https://www.standstore.jp/items/8979993


==歴史と現状==

播州織は江戸時代中期から始まり、力織機の普及や輸出販路の拡大により成長していき、かつては織機が一度「ガチャ」っと音をたてると1万円儲かると言われた「ガチャマン景気」と呼ばれる空前の好況時期を迎えていました。


しかしドルショックやオイルショックの影響、賃金の安い発展途上国での織物の生産拡大により次第に厳しい状況におかれるようになりました。


播州織の生産量は、昭和62(1987)年のピーク以降減少傾向にあり、平成28(2016)年の生産量はピーク時の約8.8%まで減少しているそうです。


※(画像)常に大量の生地スワッチに囲まれて柄、風合いなど様々な生地の中からそのシーズン、アイテムにあったものを選びます


==生地の特徴==


「播州織」の一番の特徴は、糸を先に染め、染め上った糸で柄を織る「先染織物」という手法を用いることです。


その独特の製法により、自然な風合い、豊かな色彩、素晴らしい肌触りの生地に仕上がり、海外トップブランドにも採用される高品質な生地です。


※(画像)ストライプ2柄をパーツで使い分けて作ったスタンダードシャツ。シンプルなシャツでも柄使いで表現はガラッと変わります


==リブルスとの関係==

【stand】を運営するリブルスは元々この播州織りの生地卸業者として会社をスタートしました。


生地の見本を持って営業に周り常に産地とブランドの間に立ち、時には別注生地を一から一緒に企画、開発したりもしてきました。

そのうち、その生地を使って製品として納めて欲しい、という需要が高まりOEMという生産を請け負う業務も行うようになりました。


リブルスと播州織りとは切っても切れない仲です。

==取り組み、これから取り組みたいもの==

織元さんとの長い付き合いの中で織物業界の変化、産地の苦しみが伝わってきます。

やはり安価な商品が出回り、求められる中、国内の品質とこだわりを保つには価格の限界があります。

たくさんの高品質の生地があっても、希望の値段に収まらず使えないことが多いのです。

そんな中で【stand】というブランドは生まれました。

自分たちがそれらを使って企画生産し、届けられればと思いました。

※(画像)糸の打ち込み密度が濃く、パリっと張りのある生地で作ったトップス


==スタンドでやりたい事、伝えたいこと==


スタンドでは毎シーズン播州織のアイテムを作っています。

アイテムやデザインは手探りですが、お客様の反応や直接いただく要望を聞きながら魅力的な商品を増やしていきたいと思っています。


買っていただく方に生地の良さと産地の存在を知ってもらうだけでなく、どこかのブランドを企画している人がそれを見て「使ってみよう」、と思うきっかけになれたら嬉しいです。

うちが使う生地の量はまだちょこちょこ過ぎて、なんの影響力もないです。大きなブランドさんの様に大きなオーダーが出来る日はまだまだ遠い先ですが、

それでもそんなオーダーが出来るブランドさんの目に届くきっかけ作りでも出来たらと思います。


播州織シリーズはこちらから見ていただけます