低学年期の学びについて。
私は、低学年期の先取りには
反対の立場です。
ですから、低学年の指導は
そんなに多く受けませんし、
受けても特別なことは
ほとんどしません。
やっても、その学年までで
やれることをやるにとどめます。
理由はいくつかありますが、
最も大きな理由は、別に
先取りしても6年段階になると
そう大差はつかないどころか、
努力できない子は追い抜かれて
自信を失うことにも
繋がるからです。
ただ、その学年でできているべき
内容を、粛々と完成に向かわせる、
これが、低学年指導の私の
やりかたです。
淡々と評価し、別に大喜びも
させない。
とにかく実力を過信しないように
単純に学習習慣だけ身につけさせます。
頑張り始める、テコ入れし始める
タイミングというのがありまして、
よほどめちゃめちゃ
優れてて他を寄せ付けないなら
別として、一般的には
4年までで学習習慣形成、
5年から少しずつ自力で
解決するには難しいものを
週あたりのテーマに組み込み始めて
解決法を学ばせ、6年段階には
その方法を踏まえてガンガン
研究してもらう、というのが、
モデルコースです。
5年から6年の間に、
劇的変化を遂げるような、
そんな成長モデルを
想定しています。
妙に自分は賢いんだ、と
誤って自覚してしまうと、努力を
しなくなることもしばしばで、
指導者である私は、内容以上に
どこでテコ入れし始めるかを
重視しています。
まあ、そういう意味では
テコ入れのタイミングは
4年が適当かな、と。
認知能力的にも最も
変化する学年なので、
あれこれ努力させてみると
思いもよらない変化を
してくる学年ですから、
この辺りからテコ入れするのが
面白いのです。
面白いデータですが、上の学年の
成績上位層は、4年の
入塾生がトップを占めます。
中学生に至るまでのデータを
とってもそんな感じです。
一部例外はありますが、傾向として
明らかなデータが出ています。
なぜか?
それは、簡単と思われていた
4年内容の中に、5年、6年、
中学生の基礎がふんだんに
盛り込まれており、
それをきちんと吸収した子の
強さが、努力と共に
完全に生かされた結果です。
低学年指導は急ぎません。
ただ、4年生から通うことは
かなりメリットがあります。
最低でも5年生から
通うべきです。
小学生指導の本当に良いところを
吸収したいならば。
これは、業界的には割と
良心的な指導者が言う言葉の
典型かもしれません。
ネット上の真実を語る
優れた指導者は皆そう
言っています。
1年生から募集しようとしてる
進学塾は、基本的に
カモろうとしてるだけなので、
気にしなくていいです。
ご家庭の方針と考え方を
大切になさってください。
これが今日言いたいことの全てです。
どこの塾とは言いませんが、
低学年からそんなにガツガツしても
大した成果は出ません。
これは、超優れた子を除き、
業界の中で共有されている
真実の一つです。