3.11

2022.03.11 07:00

あの日の事は今でも昨日のようで、

東京から急いで帰れた頃には

東北に春の日差しを感じる頃でした。

穏やかな海風に誘われて芽吹く草木の

新緑と目に見える景色のその奥まで続く

瓦礫の景色に愕然としました。

とてもとても涙だけでは済まない辛い現実。

撤去する予定も立たないまま腐敗した

瓦礫の山と水揚げされ流されたままの海産物の

匂いは当時を思い出す一生忘れない記憶。

時々、現地に行っては瓦礫掃除などの

手伝いをする中で避難所で話を聞いたり

背中をさするだけでも良い。と言われて

始めたボランティアは被災者の状況や心労を

直接伺い泣いてるだけの毎日でしたが、今では

私の仕事となりマッサージを通して

仮設住宅や漁師さん達のお手伝いもさせて

もらえ、私の世界は180度変わりました。

どんなに「大丈夫」と言ってる人でも

手を当てると強い悲しみや硬直を感じたり、

ただただ何も言わず肩を優しく撫でてる

だけで大粒の涙がお互い出て号泣したり…

言葉に表現できない辛い状況下でも

マッサージなら僅かな糸口を引き出せると

思って今でも施術しています。

あれから11年の年月が過ぎ、まだまだ

続く東北の復興と明るく勝ち気な漁師町の

人達の幸せを心から願ってます。

温めも、ほぐしも、癒しも、豊かさも

人の手にしかできないことを🌿✨