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今度は「積載車」で富山を往復

2022.03.13 13:40

今度は積載車!


先日の1泊2日2,000km走行から、わずか3日後。今度は岐阜と富山の往復400kmを積載車で行いました。

大型トラックドライバーさんなら一般的な走行距離なのかもしれませんが、数日でトータル2,400kmの距離は私にとってとても特別な事です。昔からそうなんですが私は結構長距離走行が好きなのです。今更ですが。。。


今回富山への目的はファーレン富山本社隣接「Audi富山」へとある特別な車両の引上げです。フォルクスワーゲン車でもなくアウディ車両でもない。該当車両が写っている写真には大変申し訳ありませんがモザイクで保護させていただきます。

さて、そんな車の引き揚げ作業には決まって活躍するのが「車両積載車」です。
私達の業界では略して「セキシャ」と呼んでいます。

普段話題にすることも少ないので、道中の模様と併せて紹介します。

車内は広々

「セキシャ」はトラックの中では小型か中型サイズです。
数字は全て約(だいたい)
・全長7,7m

・全幅2,2m

・全高2,2m
めったに見ない車検証をみて、私が「なるほど~」と数字で驚きました。

比較すると、
現在販売中のパサートが
・全長4,7m
ゴルフ8が、
・全長4,3m
なので、荷台が長ーい分、セキシャの取り回しはサイズ感が重要です。


横幅も広いので、車検証は3人乗りで記載されています。
当然後席は無いので、真横に3人乗ることが出来ます。

全高が2.2mの積車に乗り込むと。シート高も高く、横に広いのでキャビンは広々。
見晴良好です!!高速道路を走っていても乗用車では防音壁で見ることが出来ない景色を、
積車なら楽しめるみたいな感じです。

いすゞのディーゼルエンジン

さあ、お次は動力周りです。
トラックのほとんどがディーゼルエンジンですが、この積車もそうです。


メーカーはいすゞで、排気量は3,000ccです。そこにターボが付いてパワフルになっています。この頃(7年前)の仕様はまだ「AdBlue」は搭載されていませんが、近年のディーゼルエンジンには搭載されていることが多くなりました。もちろんフォルクスワーゲン車にも搭載されいます。

変速は、「6速マニュアル」。なので、クラッチ操作が必要なんですよー。積載車を使用するシーンって、遠方が多いので出来れば「オートマチック車」が希望ですよね~。


快適装備はですね。
充実していません〜。ヘッドライト、エアコンはそれぞれマニュアルでーす。
オーディオはナビゲーションからSDデータで聞くことができますが、そもそもエンジン音や走行音が大きく音楽を楽しめる状況にないのです。


そんな積載車で朝8時30分。岐阜を出発。
途中、休憩を取りつつ東海北陸自動車道を北上します。大和付近から白鳥、高鷲を進むにつれ、徐々に雪深い景色に変わります。幸い道路は乾いていて走りやすかったです。ただ今シーズンは雪が多かったのでしょう。荘川インターチェンジ付近は道路両側に雪が壁になってました。


今週訪れた鹿児島は早咲きの桜が満開、菜の花が咲き乱れ、春本番の風景でした。

同じ日本で1,000キロ離れた飛騨の山里は銀世界が眩しく映ります。
トコロ変わればですね~。

市内の移動にEVで最新装備を体験

お昼前の12時より少し前に富山に到着しました。
積載車で本社駐車場内を進めていると、ファーレン富山所有の除雪専用ブルトーザーが動いているではないですか~。ブルのオペレーターは「アウディ富山」田中店長でした。聞けば今シーズン、富山も雪が多く、除雪した雪が溶けずに駐車場の雪ため場を今も占拠。暖かなお天気になると雪ため場からブルで雪をすくっては、溶かしているのだという。岐阜とは違う仕事があるのですね。お疲れ様です。


富山への到着がちょうどお昼となりましたから「富山メシ」紹介しないわけにいきませんね。ブルを操作していた田中店長が降りて来てくれて、食事の移動がてら試乗にと、最新の車を準備してくれていました!

じゃ~ん!アウディ『e-tron』。

昨今話題のエレキ車両ですよ。

電気自動車は、eゴルフで体験済みですが、驚いたのはサイドミラーレス!
替わりにサイドカメラを装備。

LEXUSにもメーカーオプションで設定されているのは知っていますが実際に視認性や、車の操作性がどうなのか気にはなっていました。思いがけないタイミングで試すこととなりました。

(外のドアミラーの位置にカメラがあって、車内のドアパネルノブ付近にモニターで後方を確認します)


サイドカメラの感想:

普段見ている位置にミラーが無いから、車線変更する際“フッ”と目線が元々のミラー位置へ思わずいってしう!

おっ!

画面、画面とようやく後方確認。この間わずかな時間なのですが、、、見慣れるのに15分程かかりました。逆に運転席から目線が遠い助手席側は比較的スムーズに確認できました。


ただ初めて後退からの車庫入れは、ドキドキでした。

この時ミラーと画面の違いを体感するシーンでした。それは『距離感』。
画面はミラーと違って距離感がつかめなったんです。
障害物センサーのアラーム音や全方位カメラの情報があったので、なんとかお店(カレー屋さん)の駐車枠に停められましたが、これはあと何回かは練習が必要だと感じました。

全長7.7mの積載車の車庫入れのほうがマシだと思ったくらいです。

そうはいっても、結局のところ「慣れ」なんでしょうけどね。
試乗含め1時間ほど市内を走りましたが、結構見慣れてくるものなんです。

今後、普及するのかなあ!?



カレー屋伊東さん

とまあ、最新アウディに乗ってお昼御飯。
「富山メシ」、今回はカレー屋さんです。ファーレン富山本社から車で10分少々。

カレー屋伊東」さん。

これで3度目の訪問です。本社から近いということもあり富山のカレーは定番のお店になりました。

「やさたまカレー」がメインで、そこにトッピングが、可能です。独特の甘さと辛さ、そこにクリームコロッケの食感がたまりません。今回も美味しくいただきました。


富山は海鮮も当然美味しいのですが、それ以外のお店も、お値打ちでレベルが高いお店が多いと思いますよ。

カレー屋伊東さんを後に、少しだけe-tronの試乗をしながら本社へ戻ります。
この日の富山天候は最高!なかなかくっきり見ることのできない立山連峰が雄大な景色を楽しむことが出来ました。贅沢な景色です。


クルマを載せて走行する注意点


さあ、復路。積載車に目的の車両を積み込みます。車両と荷台をバンドでしっかり固定して富山を離れます。もう少し富山グルメを堪能したいところですが、次回のお楽しみにして。岐阜へ戻りましょう。何といっても富山と岐阜は約220kmあって積載車だと3時間は最低必要だからです。
とにかく乗用車と違って、速度を出せないのです。出せないのではなくて、出ないのです。。。

やっぱり、安全運転は必須。まして、荷台に車両を載せていれば無茶な走りはそもそも出来ませんしね~。
色々な注意をはらって運転する必要があります。

1、重い
荷台に普通乗用車が一台まるまる載るので、車重バランスが空荷と違ってガラッと変わります。
思った以上にブレーキの効きが変化する。ハンドリングも含めて早目、早目の操作が求められます。背中でおんぶしている「子」をいたわるつもりでね!運転に注意が必要です。


2、視界不良
荷台に車という大きな箱を積んでいるので、後方視界はほぼゼロ。サイドミラーの情報から慎重に判断します。周りの交通状況を早目早目に把握して車線変更など注意が必要です。

3、燃費悪い
荷台に1,5t~2,5tの塊が載るので、加速するにも坂道上るにもアクセルの踏み込みが深くなります。それだけ、燃料を消費するわけで。燃料残量と走行距離を考えないと、みるみる燃料系が減っていく事も。ガス欠に注意が必要です。

帰路、最後の休憩。高速道路で日本最高地点近くの「松ノ木峠パーキングエリア」。まだまだ残雪が深いですね。真冬なら日中でもマイナス5度が普通の場所ですが、今日は日差しに暖かさを感じました。

今回、初チャレンジ。岐阜、富山、積車で無給油往復なるか!
前回のTDIで、勢付いたチャレンジです。ひるがの高原までは上り下り坂があるものの、それ以降は下り坂がメイン。なんとか、岐阜まで走ってくれ~。
経験上、多分ギリギリ達成できそう。燃料計を信じよう。

と、いうことで今回は「セキシャ」こと車両積載車を取り上げました。
ちなみに、モザイクの部分は気にしないで下さいね。
ただの車です。



リンク:カレー屋伊東さん