いいレンズに出会おう
いいレンズと言うものは使っていて楽しい。日曜日にZeissの35mmを使って
改めてそう感じた。まあ、いまさら言うなって感じですが。
ピントが合う感覚がいい。重いフォーカスリングを自分の手で動かしてピントが
合わないでボケボケの状態から「スーッ」と視界が広がったかのように鮮明に
なりピントが合う。いいレンズはこの瞬間が楽しいのだ。って言うのは自分の
持論です。こういうレンズはなかなか無い。少なくともこの35mmは突出している。
撮影はリズムであるって言うのも自分の持論です。
撮影したい風景を前にして構図をイメージしてファインダーを覗き、イメージと
重ね合わせて絞りを決めてピントを合わせてシャッターを切る。この一連の
動作がリズムの如くトントンとスムーズに進むときはいい写真を撮ることが出来る。
その逆も然り。
ズームでは無い単焦点レンズを使うと大きく写したい時は前に自分で踏み込み
逆に広く写したい時は遠ざからなければいけない。面倒なんだけれどこれは
写真の基本だとも思うのです。
最近はズームレンズばかり使用していたのでその基本を忘れていた。そんな
基本をこのレンズは思い出させてくれる。勉強になるなぁ。
Nikon D3 + Carl Zeiss Distagon 35mm ZF
写真はカメラではありません。レンズです。間違いなく断言できます。
楽しいカメラライフを送るためにまず自分にとって最高のレンズに会う事だと
思います。それは金額が高いところにあるレンズではありません。現にこの
レンズより倍の金額がするズームレンズではここまでの気持ちにならない。
そんなレンズを見つけることだと思うのです。
一番の近道は50mmのF1.8のレンズがオススメ。主要各社から出ていて、
おそらく値段も一番安い。でも一番安いのはシンプルだから。無理をせずに
いい画質を作ることが出来るから安いのです。出てくる写真は素晴らしいです。
ミラーレス一眼が流行ってきてみなさんがカメラに注目していますが、より
「レンズ」に関心を持ってもらえればなと思う今日この頃なのです。
写真って本当に面白いよね。