価値観の形成
2011.04.07 10:25
世の中は節電モードである。
一番その影響を感じるのは電車・駅ではないだろうか?
昼間の電車は暖房を基本的に切っている。また、地上を走る
電車の多くは走行中の車内照明を切っている。
車内の電気が切れるなんて想像した事も無く、初めてその事態に
遭遇した時には驚きと同時に少々の怖さを感じてしまった。
しかし、しばらくその状況に慣れてしまったら怖さを感じるどころか
「これも有りなのかな?」
なんて考えるようになってしまった。
今まで明るい事が当たり前。他よりも暗い所があったら同じぐらい、
いや、それ以上に明るくしよう。と言う動きがあったかもしれない。
コンビニも然り。暗いと覇気がない、そして防犯効果も薄まる等と
言われて煌々と光を発するホットステーションとなっていた。
しかし、状況が一変した。
その結果、全てが無駄ではないがいわゆる「無駄であろうもの」が
どんどん削ぎ落とされている。
こんな状況になるなんて想像も付かなかった。でも結果的に
「今までの状況ってなんて無駄が多かったんだ!」と言う事に
気が付いてしまった。
不謹慎ではあるが怪我の功名と言えるかもしれない。
大切なものを失った半面、これからのヒントにつながるものを手に
入れたような気がする。
太平洋戦争の前と後を戦前、戦後の価値観と分ける事ができるし
その概念で生きてきたと思うけれど、今後の価値観は3.11以前と
以降の価値観で考えられるようになるではないか。
前に進むしかないのだ。