Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

額の感触

2010.08.21 11:28

10時に仕事を切り上げて帰宅。自転車だったのでシャワーを浴びて汗を
流しすぐに戸田にある祖父の家へ行く。近いからあっという間に着いた。

そこには苦しみから解放されて本当に穏やかな姿で眠る祖父がいた。

線香をあげ、手を合わせると色々な想いが交錯する。

隆がポツリと

「この前(お見舞い時)、頑張って死なないでねって約束したのに」

って言ったのが印象的だった。

額に触れる。

冷たい。ああ。死んだんだなって思うと同時に、

「この感触は親父が死んだ時の感触と一緒だ。」

そう思った。

一気に、当時の出来事が頭の中を巡る。

悲しいんだけど、なんだか涙が出ない。あまりにも自分の親の
死が衝撃的で、あの時、涙は枯れ果ててしまった。いや、あの
時にこれ以上泣かないと色々考えて死で泣かない人になって
しまったのかもしれない。

18歳の冬であった。

死は誰にも巡ってくる。それが単に今なんだ。ただそれだけなんだ。4人の
生活は終わったが、今3人の生活が始まる。そんな時に泣いていられない。

当時そう結論を出した。強引だが、そう思うことで納得するしかなかった。

今もそう思ってしまう自分がいて涙が出ない。

90歳。

数日前に見せてくれた生への執念、そして、今、すべてから開放
された穏やかな顔は忘れない。いい面構えをしていた。

父方の祖父は自分が生まれる前に亡くなっている(戦死)。だから
唯一のおじいちゃんだった。おじいちゃんがいなくなってしまった。

合掌。あの世でも元気で。