愉しさ
2010.08.28 14:12
自分が管理している現場が小石川で動いていて材料や
道具を下げる為に車が必要になりました。という事で
軽自動車の荷質に自転車を乗せて車を届けてきました。
この軽自動車(スズキ・エブリィ)はマニュアルミッション。
もう走行距離は15万キロ。いろんな所にガタが出ていて
来月に新しいハイエースへと切り替わる。すなわちあと
1ヶ月もしないで廃車になります。
この車が抜群に楽しい。
車にせよ、バイクにせよ、自転車にせよ運転の醍醐味は
コントロールしてあげている愉しさだと思います。
その愉しさはマニュアルの方が理解しやすい。
マニュアルの方が車との会話が容易だと思います。
車が訴えてくることを咀嚼し、ギアとアクセルで返す。
その会話がマニュアルだとロスが無い。
とは言うものの、オートマチックでも無理なことではない
けれど、やっぱりロスが多い。
経験上、マニュアルの運転がうまい人は総じてオートマの
運転も上手い。アクセルワークがぜんぜん違う。逆に
マニュアルが下手な人はオートマの運転が下手だ。
上手い人は速い人でもあり、ロスの無い運転をする人でも
ある。燃費もいいし、クラッチなどへのダメージも少ない運転を
する。結果的に、トラブルも少なくなる。少なくとも回転をあげ
まくってクラッチをつなぐ人はいない。
マニュアルミッションが減ることは時代の流れでしょうがない
とは思うけれど、運転の愉しさを感じる機会が減ってしまうと
言うことはやはり寂しいことではあると思います。この業界が
エコばかりの方向性になるのは本来あるべき姿ではないような
気がするのです。ギアを1速に入れてクラッチをつないで走り
出すその瞬間の愉しさを教えてくれる車は無いものか?