What is Ikigai?(生き甲斐とは?)
世界的ベストセラーになった『Ikigai - The Japanese Secret to a Long and Happy Life』を読了!
数年前にブラジルの書店に入った時は入口近くに積まれていましたし、インドに出張に行った時は飛行機で隣に座っていたドイツ人が読んでいました。
そして、4年前にスペイン(マドリード)の大学院に行っていた時、学校のスタッフから「日本人と話したいという学生がいるんだけど、、、」とお願いされて、スペイン人の女の子と会うことになったら、開口一番に「What is Ikigai?(生き甲斐ってなに?)」と聞かれ、、、
前々から興味はあったものの、手を出せていなかった本をようやく読んでみました。(最初は日本語で読もうと思ったんだけど、Kindle版がなかったので、まぁたまには、、と思って、英語版で・・)
スペイン人の著者が「日本人の長寿の秘訣」を探る過程で「Ikigai」という言葉に出会い、そこから「Ikigaiとはなんだろう?」「どうしたらIkigaiを持てるようになるんだろう?」ということを、長寿の地域である沖縄の人たちにインタビューしながら進めていきます。
この本からも分かることは、心身一如という言葉にもあるとおり、心と身体は繋がっているということ。心がアクティブだと、身体もアクティブになる。Ikigaiとは心だけの問題ではないということ。
今、武士道や禅の本をやたらと読んでいますが、かなり近いものがありました。
面白かったというか、え、、そうなの?と思ったのは「Ikigai」が何かを表した絵ですが、「What you love」と「What you are good at」と「What the world needs」と「What you can be paid」の4つが重なったところがIkigaiと描かれていて、、、、それはどうなのかなー?(ちょっと違うと思ってる、、)
あと、Ikigai以外にも「Ichi-go ichi-e(一期一会)」や「Wabi-sabi(侘び寂び)」という言葉も出てきて、この著者たちが日本の言葉から何かヒントを得ようと思っていることを感じました。
あと、僕が知らなかった「Antifragility」という、Beyond resilience(レジリエンスを超えたもの)として出てきた言葉は、Anti-(アンチ)とFragile(壊れやすい)を組み合わせたもので、不確実な世界を生き延びる考え方と紹介されていましたが、Ikigaiを持つことはそことも繋がってくるということでした。分からないでもないですね。
でも、「生き甲斐」が何か?なんて考えたこともなかったなー!というところにフォーカスして、こんな本が出て、それが世界的なベストセラーになるという、そういう視点からも面白い本でした。