第22回 星のしずく*自死遺族の集い開催報告
日中最高気温が20℃近くまで上昇した3月12日(土曜日)さいたま市で、第20回『星のしずく』自死遺族の集いを対面で開催しました。
参加者は計21名様。
うち初参加の方は5名様。
どなたを何時頃亡くしたのか、簡単な自己紹介のあと、4つのテーブルにわかれて、分かち合いの時を持ちました。
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春、この季節に感じる独特の物悲しさ。
風に触れられただけで溢れてくるような想い。
遺された家族たちそれぞれの亡き人の想い方、供養の仕方。
家族間での分かち合いの難しさもあるが、時間と共に自然に話せるようになったこともないわけではない。
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辛い心境のさなかでも、何の気なしに踏み込んで来る人たち。
傷ついてるところに、更に塩を塗りこまれる場面。
自死に対し、世間での偏見がまだある憂慮から、本当のことを周りに伝えていない、伝えられない辛さ。
亡くなった理由を知人に聞かれた時の答え方。
そっとしておいてくれるのが、有り難い。
(言葉にし難いほどの悲しみ)
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自責の念で押し潰されそうな苦しみ、同じ境遇だから共感できること。
それぞれの話を聴きあうことで得られる気づき。
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飼っているペットには、亡き人が見えているような時があった。
亡き人からのメッセージやサインを感じたと思えた時。
信じる人と信じない人。
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自死は他人事だと思っていたが、まさか自分が。
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事後間もない方、少し時間が経った方、共通して一番気になる日は、命日よりも大切な人の誕生日。
その日の過ごし方を聴き合い、伝わってくる大切な人への想い。
記念日反応も辛いが、不意打ちでやってくる出来事は思いの外しんどい。
季節変わりの日常の中にあるものが多い。
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年月がたつと、考え方がスッと変わる時が来ることがある。
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参加くださった皆様、お疲れさまでした。
そして、長時間ありがとうございました。
「久しぶりによく喋ったので口の中が痛いですよ~」(汗)←スタッフクロさんの言葉に大きく頷きました。
亡き人たちの話題を直にノンストップで聴き合えるのは、日々の生活ではありえないので、私にとっても有り難い時間でした。
亡くなられた息子様への想いと共に綴った追悼句集『想ひ出歳時記(リニューアル版)』を寄贈くださったrestinpeace0302様、
ティム・ジャクソン著『遺されたあなたのために』の日本語訳監修発行、寄贈くださった『クリスチャン自死遺族~ナインの会』前島様に、
心より感謝し申し上げます。
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次回第23回星のしずく自死遺族の集いは二日間オンライン。
4月9日(第2土曜日)、4月10日(第2日曜日)の二日間、13:00〜15:30です。
3月27日(第4日曜日)はアートワーク『今心桜』~板に描く桜~臨床美術開催予定です。
2022年度は公益さわやか福祉財団様の協賛により開催を定期的に企画させていただけます。
お気持ちが向いた時に、ご参加ください。
◆自死遺族の集い
photo/田中みぎわ様