介護、タクシー
2022.03.13 08:54
先日の送迎、とてもカッコいい方。
手には杖を、
肩にはギターケースを掛けていて。
格好の良い方でした。
内容は勿論ですが、話す間とスピードにも耳を奪う心地の良さがある。
芸術家さんというのはやはり、空気を操れるのかもしれない。
憧れる。その年の重ねかた。
「前は月に20日程演奏をしていたんたけどね」
「えぇ?20日ですか」
「今回久々にオファーがあってね、練習しないとさぁ」
「コロナ禍で生活は一変してしまったからね」
「ケースの中は何ですか?」
「これはクラッシックギターだよ」
「良いものを手に入れてもね、耳が肥えてくるともっと良いもので演奏したくなるんだよ。大変だよね」
「少し厚みがありませんか?」
「エレキとは違うからね、弦もナイロンなんたよ」
「昔はガット、羊の腸を使っていたんだけどね、だけど湿気に左右されちゃうから。その都度調整だなんてね。ウッドベースもそうなんたよ」
「介護」というのは1方向からのサポートな気がしている。
でも介護タクシーを利用頂く方から僕が学ぶこともある。
「お互い様タクシーとお互いが認識」できるのが理想というのは、真面目すぎるけれど。
送迎し終えてから、聞いておけば良かったと後悔した。
「テニスやバドミントンのラケットもガツトというのは、あれも羊の腸だったのですかねぇ。」
またお会い出来ることを願い、それまでは検索せずにいようと思う。
別れと出逢いの季節ですね。