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ゆく川の流れは絶えずしてしかも、もとの水にあらず

2017.11.22 00:44

急に冷え込みが厳しくなってきたものの、ランナーにとっては快適な気候になってきました。県総合運動場(草薙運動場って言った方がいいのかな)をジョグしていると、雪化粧をした富士山も秋空を背景に、トラックのえんじ色とコントラストを織りなして、とってもきれいです。

そんないつものコースで、昨日は清水桜ヶ丘高校のマラソン大会が開かれていました。

他の高校は、1月~2月にかけて高1・2生で開催してますが、11月実施しかも高3(受験生)も参加というのに、ちょっとビックリ。さすが、元清商、スポーツを重んじてるってことですかね、たぶん(^^)

そして、その県総合運動場は西門から入ると、現在工事中。

スティービー・ワンダーも松田聖子もコンサートを開いたことがあるという旧体育館が取り壊された跡地です。その隣には、一昨年の4月に完成した新体育館「このはなアリーナ」。この敷地は、静岡学園の跡地です。

そして、その旧体育館の跡地には、洪水防止を兼ねた芝生広場ができるそうです。

さらに、南幹線(テレしず通りって言った方がいいのかな)をはさんだ北側では、テレビ静岡が新社屋を建設して旧社屋を取り壊し中。

左が新社屋、右が旧社屋。クレーンでアンテナ塔を解体中です。それにしても、秋の空ってほんときれいですね、あらためて。

物質はエントロピー増大則により乱雑化の方向に向い、人類はその乱雑さを積極的に壊し、新しい秩序を取り戻していく。福岡伸一先生が、名著『生物と無生物のあいだ』において、美しい文章と極上のミステリーのような展開で解説してくださったように、生物もまたその流れの中。髪の毛も、爪も、そして(一部を除く)臓器さえも、一年前の自分ではない。エントロピー増大則に抗うために、あえてそういう戦略をとっているのが、生物だと。

「ゆく川の流れは絶えずしてしかも、もとの水にあらず」

工事中の新しい芝生広場ではしゃぐ子どもたちの楽しい笑い声が、聞こえたような気がしました。