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信長の野望・創造・PK・プレイレポート・最上家・56(木下秀吉とねねの結婚)

2018.01.10 00:00

永禄4年7月。

九州での島津家と竜造寺・大友連合軍の戦いは、島津家の侵攻が九州北部へと進み始めていた。


永禄4年7月。

島津家の伊集院忠朗隊は竜造寺家の肥前鹿島城へ侵攻を開始した。

大村城救援に赴いていた大友家の部隊は、大村城防衛を諦め、肥前鹿島城へ向かった。

大村城には、すでに島津家の後詰隊が続々と到着し、戦力的には到底勝てない状態になっていたからだ。

永禄4年7月。

天童頼長隊は九戸城へ逃げ込み、再出陣して迎撃に出てきた南部晴政隊を撃破した。

腰兵糧も乏しくなっていた天童頼長隊は、九戸政実隊らが後詰で向かってきていたが、その到着を待たずに強行で城攻めを行った。

天童頼長は考えていた。

今の最上家では、俺は戦において唯一無二の存在だ。

だが、南部家が降ればどうだ。

俺なくとも、最上家はやっていける。

俺はもう若くない。

命を削っても、南部家を早く下させなければと。

永禄4年7月。

天童頼長隊が九戸城の総攻めを始めたという報告は、三戸城を包囲していた安東愛季隊にも伝わった。

安東愛季は、先の山形城での防衛戦において、不用意な撤退を行い、最上家譜代の武将から信頼を失っていた。

それゆえに野辺地城攻略後も、すぐに兼平綱則が城主として派遣されていた。


安東愛季は考えた。

最上家の勢いは止まらぬ。

安東家が生きていくためには、最上家について行くしかない。

生き残った兵は1000にも満たぬ。

南部家の本城である三戸城を落とせる兵力ではない。

だがここで包囲を続けては、最上家から信頼は勝ち取れない。

安東愛季は天を仰いだ。

天が安東家を必要とするならば、きっと生き残るであろう。

任せた。

そう思って、愛季は全軍に三戸城を指さし号令した。

「死ねよ、者ども!我らが死ぬべき時は今ぞ!」


とある日。

織田家本拠ーー


木下秀吉:おーい、利家ー!

前田利家:おう、秀吉か。一体どうした?


木下秀吉:じ、実はな・・・・・・。わしも嫁を貰うことにしたんじゃ。

前田利家:おお、そうか!そいつはめでたい!で、どんな嫁だ。

木下秀吉:そりゃもう、わしには勿体ないくらいの別嬪で。わしには、勿体ない、くらいで・・・。

前田利家:なんだ、やけにしょげてんな?女遊びができなくなるのが辛いのか?

木下秀吉:そんなわけ!いや、そりゃ別なんだが、嫁の母親が大反対では・・・・・・。

木下秀吉:なんとか許すだけ許してもらったんだが、結局あの貧乏長屋で祝言を・・・・・・。

前田利家:あ、あの足軽長屋でか!?

木下秀吉:そ、そうなんじゃ。そこで利家、お前を男と見込んで頼みたい!

前田利家:・・・・・・。

木下秀吉:わしらの仲人をしてはくれんか?


こうして木下秀吉とその妻ねねは、秀吉の住む足軽長屋で祝言を上げ、二人の仲人は前田利家が務めた。


木下秀吉:ね、ねね!お前を必ず、三国一の幸せ者にしてやるからな!

ねね:何を大げさな事言ってんの、お前様。あたしは今も十分に幸せ者だよ。

前田利家:はぁ・・・・・・。まぁ、めでたいってことだな。

まつ:ねねさん、何か困ったことがあったら、いつでも言ってくださいね!

ねね:うんうん!お世話になります!


秀吉とねねは当時にしては珍しい、恋愛結婚だと伝わり、ねねの両親の反対を押し切っての祝言であった。

また、この際に仲人を務めた利家夫婦と秀吉夫婦は、この後長きにわたって家族ぐるみの付き合いを続けたとも伝わる。


ねね:でも、浮気したら信長様に言いつけますからね。

木下秀吉:は、は、はい・・・・・・。


永禄4年8月の最上家の評定。

九戸城の陥落は時間の問題で、三戸城の攻略には後詰が必要との報告がなされた。

伊達家との停戦期限は、あと一か月しか残されていなかった。


永禄4年8月。

安東愛季の三戸城への猛攻は、最上家譜代の武将から信頼を取り戻すには十分なものだった。

最上家は横手城より延沢満延隊兵1600を増援に向かわせた。


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