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国鳥 親しみ、美しさ、うまさが理由

2021.03.16 06:41

https://www.asahi.com/articles/ASP4N5QW2P4GULBJ004.html 【桃太郎の家来、実は国鳥 親しみ、美しさ、うまさが理由】より

切り株の上に立ち、大声で鳴くキジ=千葉市、牧野和夫さん撮影、日本自然保護協会提供

 国の象徴である国鳥は、学名が「ニッポニア・ニッポン」のトキと思われがちだが、キジだ。桃太郎のお供として童話などで親しまれ、河原や畑といった人里で一年中見られる。羽色も美しい。「キジも鳴かずば撃たれまい」と言われるように狩猟の対象で肉もうまい。山火事が迫っても卵を守るほど母性本能が強いことでも知られる。こうした点が重視され、1947年に日本鳥学会でヤマドリ、ハト、ヒバリなどの他の候補を抑え、国鳥に選ばれた。

 おとなしい性格だが、繁殖期の春はうってかわる。千葉県の我孫子市鳥の博物館、小田谷嘉弥(よしや)・学芸員(31)によると、縄張りを守るため、オス同士が足の蹴爪(けづめ)で闘うこともある。激しく羽ばたいてブルブルと音をたてる「母衣(ほろ)打ち」も、この時期だけだ。

 千葉市の牧野和夫さん(67)が住宅街にある小さな野原で撮影した時も、母衣打ちのタイミングだった。メスへのアピールなのか、切り株の上に立ったオスの「ケーン、ケーン」という甲高い鳴き声が響いていたそうだ。

 ちなみに米国の国鳥は、国章や1ドル札にも描かれているハクトウワシ。独立宣言後の1782年、世界で最初に制定された国鳥とされる。他にも、ニュージーランドの飛べない鳥キーウィ、グアテマラの幻の鳥ケツァール、ロビンの愛称で親しまれる英国のヨーロッパコマドリなど、多種多様な鳥が定められている。(石倉徹也)


https://zatsuneta.com/archives/006804.html 【中国の国鳥が決まっていない理由】より

日本の国鳥(こくちょう)はキジ(雉)であり、他の多くの国でも国鳥が決められている。そんな中で中国は国鳥が正式に決まっていない。

各国の国鳥の例を挙げてみると、アメリカはハクトウワシ、イギリスはヨーロッパコマドリ、フランスはニワトリ、ドイツはシュバシコウ、オーストリアはツバメ、デンマークはコブハクチョウ、インドはインドクジャク、オーストラリアはエミュー(コトドリという情報もある)、ニュージーランドはキーウィ、メキシコはカラカラ、チリはコンドルとなっている。

日本では1947年(昭和22年)に日本鳥学会が国鳥としてキジを選定した。国の法令としての根拠は存在しないが、キジは日本において古来古くから親しまれてきた鳥である。一方、日本では国鳥のキジが狩猟対象となっており、これは世界的に見ても珍しいと言える。

そして、中国の国鳥が正式に決まっていない理由には日本が深く関係している。2004年(平成16年)に中国で国鳥を決めようという動きがあり、インターネット上で人気投票を行ったところ、1位にタンチョウ(丹頂)、2位にトキ(朱鷺)が選ばれた。

しかし、1位のタンチョウの学名は「Grus japonensis」であり、これは「日本のツル(鶴)」という意味である。さらに、2位のトキの学名は「Nipponia nippon」(ニッポニア・ニッポン)であり、こちらも名前に「日本」が入っている。

このようにタンチョウとトキの学名に「日本」が入っていることから中国国内で議論が巻き起こり、結果的に中国の国鳥にこれらの鳥は採用されなかったという逸話がある。

ちなみに、日本の国鳥はキジであるが、日本においてトキは「日本を象徴する鳥」などと呼ばれることもある。

また、タンチョウはツル科に分類される鳥で「タンチョウヅル」とも呼ばれる。日本で一般的に「ツル」と言えばタンチョウのことを指す。その美しさから日本では古くから親しまれてきた鳥である。

日本と同様に中国でもタンチョウは古くから親しまれてきた歴史がある。そして、現代でも上記の人気投票において、タンチョウは全510万票のうち約65%を獲得するほどの圧倒的な人気であった。