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テマヒマ

丹布

2022.03.20 22:11

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


一昨日のことですが、丹波布工房・丹の布の

大谷由美子さんが工房メンバーとともにテマ

ヒマにお越し下さいました。


3月30日から始まる高槻阪急さんの催事たか

つき北摂界隈マルシェ出店に合わせて、新た

にお取り扱いさせて頂くことになりました。


柳宗悦が京都の朝市で見出して、当時途絶え

ていたものが戦後復興された丹波布。手で紡

いだ綿の糸を草木染めし手織り機で手織りさ

れたもの。緯糸に屑繭から紡ぎ出した、つま

み糸を織り込んでいるのも特徴ですが、今は

絹糸を織り込んでいます。

手紡ぎならではの凹凸のある風合い、表面感

や自然由来の色の織りなす柄が魅力です。


初めてご相談したのがちょうど2ヶ月前。お仕

事が立て込んでいて時間の無い中、無理言って制作をお願いしたのですが、染め上がった

糸をうまく組み合わせながら今回新たな柄を

デザインして頂きました。丹波布として完成

していた幕末頃の古作を参考にしながらも、

時代を超え、今の食卓、暮らしにもフィット

するような柄となっています。食を切り口と

したテマヒマですし、まずは手に取って頂け

るアイテムということで、コースター、ラン

ョンマットを。端の始末まで手縫いで丁寧

に仕上げられて感動しました。


元々、前の会社でアパレルを担当していたの

で先染めの生地も多数見てきました。手仕事

だから良い、工業製品だから悪いなども単純

には思っていません。実際工業製品と言えど

も手作業の部分は必ずあります。

ただ、糸を紡ぐ、染める、織るという工程全

てが手仕事で、工房で一貫してるだけ、作り

手の想いが時間とともにそこにはあり、だか

らこそそこに優しさや温もり、心地良さを感

じるのだと思います。


僕自身、相反するものを兼ね備えたモノやコ

トに惹かれるところがありますが、例えば今

回のランチョンマットやコースターで言えば

、個性的・特徴的でありながら、調和する、

馴染むような、そんな良さがあります。存在

感のある布でありながら、お料理や器を引き

立て、まとめてくれ、また食卓を楽しくして

くれることと思います。見た目だけでなく、

是非風合いを実際に感じて頂き、お選び頂け

ればと思います。と言いつつ通販のお問合せ

対応はさせて頂きます。


大谷さんの工房では、よくミスチル桜井和寿

さんの歌う「糸」(オリジナルは中島みゆきさ

さん)が流れているそうです。そして大谷さ

んの布作りへの想いと大いに重なるところが

ると仰います。

なぜ めぐり逢うのかを
私たちは なにも知らない
いつ めぐり逢うのかを
私たちは いつも知らない
どこにいたの 生きてきたの
遠い空の下 ふたつの物語
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない
なぜ 生きてゆくのかを
迷った日の跡の ささくれ
夢追いかけ走って
ころんだ日の跡の ささくれ
こんな糸が なんになるの
心許なくて ふるえてた風の中
縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かの
傷をかばうかもしれない
縦の糸はあなた 横の糸は私
逢うべき糸に 出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます


作り手の大谷さんの想いのように、配り手の

僕も、誰かを暖め、誰かの傷を庇うようなそ

んなモノやコトを提案する、出逢うべき出逢

いを繋ぐ仕事、をしていきたいと思います。

それがやりがい、幸せだと思うから。


このたびはお取り扱いのご縁を頂きありがと

うございました。布を、想いを、多くの方の

元に届けることが出来ますように!


今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち

しております。本日は物販と喫茶のみ営業で

ランチのご提供はありません。

ショップ 11:00〜17:00

カフェ 11:00〜16:30

ゆっくりお買い物やお茶しにお越し下さい。

丹波布も催事に先行してお店でご覧頂けます


それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い一日を!