体癖
整体師の方が、人間を重心のかかり方や特定の方向への体の動かしやすさなどで分類した、体癖というものが性格分析に使えそうなので、今回、私なりに体癖について理解した内容をまとめてみます。
個人的に体癖についてまとめたものがこの図になります。私の理解としては、冷静さ、楽しさ、寂しさ、嫌い、好きに敏感な型がそれぞれ上下型、左右型、前後型、ねじれ型、開閉型に対応していて、自分から感情を発信する種が奇数種、共感して周りの感情を受け取る種が偶数種に対応するものだと思っています。
ゲームに例えると、奇数種は勝利条件(1種は頭を使う、3種は楽しく過ごす、5種は得をする、7種は勝つ、9種は好きなものを極めると勝ち)、偶数種は敗北条件(2種はルールを破る、4種は雰囲気を悪くする、6種は不平等を生む、8種は一方的に負ける人を作る、10種は周りに嫌われると負け)のようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。例えば、1種と3種を持っている場合は、片方だけ条件を満たしても足りず、頭を使うと同時に楽しまないといけない、ということになります。
体癖の持ち方の前提は、
●3つの種を持っている。
(1つ目の体癖は対人関係における行動の癖。2つ目の体癖は自分の理想に対する考え方の癖。3つ目の体癖は根底にある潜在的な本性。)
●同じ型の種は持たない。
(例えば、1種と2種は同時に持たない。)
●偶数種と奇数種の両方を持つ。
(例えば、1種、3種、5種の組み合わせはない。)
の3つです。
奇数種(1種、3種、5種、7種、9種)はエネルギーを放出する自発的な種で、偶数種(2種、4種、6種、8種、10種)はエネルギーを吸収する受け身な種であることは前提とします。
型は動かしやすい体の方向です。
活動に関しては例えば、3種は食べてストレスを発散しようとするけど、4種は逆にストレスがかかると食べれなくなるなど、食に問題が生じてしまうような感じです。
職業に関しては私の各体癖に対する勝手なイメージで、例えば9種なら何に没頭しているかなど、そういう話ばかりしてしまいがちです。
欲求に関しては、奇数種は、例えば1種は、自分で色々考えるのは好きだけど、マニュアル通りに作業するのが苦手だったり、逆に2種は、自分で考えるよりもマニュアル通りやる方が好きだったりします。
奇数種はエネルギーを放出し、偶数種はエネルギーを吸収するという考え方もできます。周りからエネルギーを適切に受け取って、それを適切に出すのが健康的だという考えが前提にあり、その上で、エネルギーをどう受け取り、どう出すのが得意かをまとめたのが体癖だと言うこともできます。エネルギーを放出できずに余り過ぎたり、エネルギーを吸収できずに足りなくなったりすると、徐々にその放出や吸収の仕方が健康的でなくなってきます。
放出:健康的(趣味や仕事など)→破壊的(暴れるなど)→自己破壊(自暴自棄になるなど)
吸収:注目(楽しいことをするなど)→同情(甘えるなど)→慰め(泣くなど)→心配(叱られようとするなど)→看病(自傷行為など)
という訳で、各種に対して個別に説明します。
1種 (冷静さを発信しやすい)
●知的好奇心が旺盛
●考えることが好きで行動せずに満足
●空想が好きで、ユーモアがある
●論理的で、言語能力が高い
●言葉の通りに素直に受けとりやすい
●理性で感情をコントロールする
●礼儀や挨拶を大切にする
●睡眠を心配するが、実はよく寝てる
●背が高い
2種 (冷静さに共感しやすい)
●礼儀正しく、規則正しい
●目上の人の意見をよく聞く
●秩序、安定を求める
●仕事が正確
●マニュアル通りに対応できる
●保守的で、新しい考え方が苦手
●受け身で事なかれ主義
●周りと同じことをしていれば安心
●勤勉、真面目、律儀
3種 (楽しさを発信しやすい)
●自分が楽しくないと嫌、感情で動く
●美意識が高く、綺麗、可愛いが好き
●理由はどうでもよく、感覚で選ぶ
●好きな人の言ってることが正しい
●あまり考えないから決断が早い
●無邪気、食べるのが好き
●流行りに乗る、買い物好き
●コミュニケーション能力が高い
●なで肩、筋肉をつけたがらない
4種 (楽しさに共感しやすい)
●いつも笑顔で気遣いができる
●受け身で、聞き役に回ることが多い
●みんなが楽しんでくれると嬉しい
●楽しめてなさそうな人に声をかける
●きつい言い方が苦手、少人数だと楽
●量食べれず、ストレスで食欲が減る
●寂しいとスイーツが欲しくなる
●拒絶されると情緒不安定になりがち
●やせ型でいかり肩
5種 (寂しさを発信しやすい)
●積極的に行動し、同時進行が得意
●忙しい方が調子がいい
●疲れにくく、スポーツが得意
●頭の回転が速く、合理的で効率重視
●話が明解で分かりやすい
●流行に敏感で飽きっぽい
●情報処理が得意で、宣伝も得意
●広く浅く学ぶので知識が深まらない
●社交的で人脈がある
6種 (寂しさに共感しやすい)
●疲れやすく、エネルギーを温存する
●バランスを大事にし、少数派も受容
●自然体で、何でも許し、認める
●規則で縛られるのが嫌い
●頑張って働くのが苦手
●繊細なので静かに暮らしたい
●発想力があり、手段を選ばない
●生活力がなく、だらしない
●猫背で、姿勢が悪くなりがち
7種 (嫌いを発信しやすい)
●勝ちにこだわる
●挑戦が好きで衝動的
●喧嘩っ早く、口が悪い
●力、強さを誇示する
●武闘派、武勇に優れる
●勝敗のあるスポーツが好き
●スポーツ観戦が好き
●度胸があり、頼もしい
●腕っぷしが強く、筋肉質でがっちり
8種 (嫌いに共感しやすい)
●誇り高きひねくれもの
●寂しがり屋なのに寂しいと言えない
●自分にしかできない特別感が嬉しい
●皮肉屋、嫌われても構わない態度
●強者に対抗し、弱者に味方する
●厳しいけど、本当は優しい
●逆境に強く、困難の中で力を発揮
●努力家、困難や疲労に鈍感
●特に下半身がずっしり骨太
9種 (好きを発信しやすい)
●完璧主義で集中力がある
●こだわりが強く、オリジナルが好き
●協力や説明が苦手
●天才型で、原因や理由を追求する
●心を許せる人が数人いればいい
●興味のあることに異常に詳しい
●愛情が深く、大切なものを守り抜く
●世話好きだがされるのは苦手
●引き締まった身体
10種 (好きに共感しやすい)
●寛大で小さなことは気にしない
●楽観的、落ち込んでもすぐ立ち直る
●お人よしで人気者になりやすい
●大雑把で抜けやすい
●世話好き、頼めば大抵やってくれる
●頼ってくれる人は誰でも大切にする
●世話をしてると自分も元気になる
●オープンな性格で、広い場所が好き
●体格がよく、デーンとしている
同じ型の奇数と偶数が基本的に衝突しやすいです。例えば、
○1種は自分で考えるのが好きなので、2種のマニュアルに忠実なところに対して融通が利かないと思いがち
○3種は自分を表現するのが好きなので、4種の自分の表現をするのが苦手なところに対して「もっと自分のことを話してくれればいいのに」と思いがち
○自分が得をしようと思う5種に対して、平等を重んじる6種は不満を持ちやすい
○自分が勝つために努力を惜しまない7種に対抗し、一人勝ちを受け入れにくい8種はなんとか周りが負けないように頑張りがち
○好きなことを極めてきっちりしたい9種は、何でも受け入れてしまうゆるい10種とは噛み合いにくい
など、できること(型)が同じなのにやりたいこと(エネルギーの方向)が違うのでもめがちです。(3種に関しては4種に歩み寄れば上手くやっていけそうですが。)また、自分の型を持っていない人に対して「なんでできないの?」となりがちなので、そこも体癖を理解して上手くやれるようになるといいですね。
自分の体癖を自覚して、健康的にエネルギーを受け取ったり出したりできるようになるといいですね。