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秋の江に打ち込む杭の響きかな 夏目漱石

2021.03.17 12:58

秋の江に打ち込む杭の響きかな 夏目漱石  杭なんか打ち込まれたくないですね。

Facebook古江 広さん投稿記事

病は 神様のプレゼントって

要らないので

返品しました🤣💦


https://plaza.rakuten.co.jp/iyomantenoyoru/diary/200910220000/ 【秋の江に打ち込む杭の響かな  漱石】より

夏目漱石は明治43年8月胃潰瘍のため伊豆の修善寺で吐血し、一時仮死状態となった。

死からの蘇生は彼の生涯の大きな転機となった。

 秋の江に打ち込む杭の響かな

の句はその十日ほどの後、ふと病床でできた作である。

澄みわたる秋空。広い入り江。そこに打ち込む杭の音が遠くから響いてくる。

山間地に横たわる病人の幻聴か。

とはいえ、そこに漱石の心はたゆたい、澄み切って呼吸していた。 

此秋は何で年よる雲に鳥

松尾芭蕉の句。

芭蕉は元禄七年十月十二日(今の十一月十九日ごろ)旅先の大坂で下痢に端を発した病の

ため死んだ。寝込む直前の九月二十六日の作。

急激な衰えと老いの自覚がこの句の背景にある。

下五の「雲に鳥」の表現を得るため朝から苦心さんたんしたらしい。

今年の秋はどうしてこんなに老いが身にしみるのか、という直情の嘆きを、雲に消え行く

鳥の姿が音もなく吸いとり、漂泊者の魂は空に漂う。

 彼一語我一語秋深みかも

高浜虚子の句。『六百五十句』(昭30)所収。

「深み」の「み」は形容詞の語幹についてこれを名詞化する接尾語で、「秋深み」は秋の

深まった状態。「かも」が一層それを強調する。

秋深しの思いを言うのに、虚子は二人の人物を天地の間にぽつんと置いた。

相手がぽつりと一語を発し、こちらもぽつりと一語を返す。

時は流れるともなく流れ、二人の男も、その言葉も、深い秋に染まっている。

俳句の省略語法の粋というべき句であろう。

               (大岡信「折々のうた」より。秋のうた)


Facebook上雅也さん投稿記事

「木火土金水」…五行と健康

東洋医学を学ぶということは、五臓六腑を学ぶということです。

五臓六腑を学ぶには、それぞれの性格を知っておかなければなりません。その性格を端的に示したのが、木火土金水、すなわち五行です。

五行説は古代中国の農耕文化の中で生まれました。農耕というのは育てるものです。だから東洋医学には育てる力があります。

狩猟文化の中で生まれたものならば、動物を解体する技術に長けています。当然、そういう技術を身に着けたものとなるのです。

宇宙は五行から成る

この宇宙は、木・火・土・金・水の5つの要素で成り立つ。そう考えるのが五行論です。東洋医学は、これをとても重視します。病気の成り立ちを知り、それを治すために必要だからです。

肝臓…木

心臓…火

脾臓…土

肺臓…金

腎臓…水

簡単に説明します。

例えば肝臓は、「木」のような性格の持ち主だというのです。「木」のような性格とは何でしょう。

木…木のような上に伸びる力。伸びやかさ。

≫東洋医学の「肝臓」って何だろうhttps://sinsindo.jp/archives/1021558926.html

火…火のような盛んな勢い。

≫東洋医学の「心臓」って何だろうhttps://sinsindo.jp/archives/1023007892.html

金…金のような完成した硬さ。結果。結実。

≫東洋医学の「肺臓」って何だろうhttps://sinsindo.jp/archives/1023007248.html

水…水のような静けさ。ただし胎動を秘めた静けさ。

≫東洋医学の「腎臓」って何だろうhttps://sinsindo.jp/archives/1020939973.html

土…土は別格です。土は木火金水の中央にあって、これらを抱き留めて生かします。簡単に言うと、土は地球です。そういう土台がないと、木火金水は存在することすら叶いません。

≫東洋医学の「脾臓」って何だろうhttps://sinsindo.jp/archives/1020045204.html

五行は自然の法則

上に伸び、盛んとなり、完成し、そこに胎動を秘め、そこからまた上に伸びる力が生まれる。植物の成長、結実して種子となり、また発芽する。そういう循環をイメージしてください。われわれ人間だってそうですね。

これは大自然・大宇宙の法則です。夜空の星もはるか昔に誕生し、かなた未来に消えていく。そしてこの小さな人体にも、大自然の法則が息づいているのです。

五行は、「生き方」を暗示しています。

その生き方、とは。

「四時」と自然のサイクル

一日を四つに分けた時間 (朝昼夕夜) 、一年の四季 (春夏秋冬) のことを「四時」といい、四時に応じた陰陽の変遷のことを「生長収蔵」といいます。

生 (木) …春・朝

長 (火) …夏・昼

収 (金) …秋・夕

蔵 (水) …冬・夜

春生.夏長.秋收.冬藏.是氣之常也.

人亦應之.以一日分爲四時.

朝則爲春.日中爲夏.日入爲秋.夜半爲冬.

<霊枢・順氣一日分爲四時 44>

生長収蔵、すなわち木火金水のサイクルは、一年の中にあります。

春は伸びやかな気持ちで (生) 、夏はさかんに活動し (長) 、秋は結実して現実化し (収) 、冬はそれを元にして静かに礎を固め (蔵) 、その静けさの中から再び春の芽吹きが生まれる。

大自然の循環、健康に生かせ をご参考に。https://sinsindo.jp/archives/1036891063.html

生長収蔵、すなわち木火金水のサイクルは、一日の中にもあります。

朝に生まれ、昼に葉を広げ、夕に充実し、夜に休む。また新たな朝を迎えるために。

これが生きがいのある一日です。

生長収蔵、すなわち木火金水のサイクルは、一生の中にもあるのです。

生まれ、育ち、大成し、死んでゆく。また新たな朝を迎えるために。

誤った自分は死に、そして生まれ変わる。何度も何度も生まれ変わる。

これが生きがいのある一生です。

そのサイクルの中心にあるのは土です。土を離れて我々は生きられないし、土に思いをはせることなく望みをかなえようとすることは不自然なのです。

人はみな 土に生まれて 土に生き 土の恩受け 土に隠るる

土の心を抜きにして、安定した健康はないと考えます。

息づく木火土金水

じつは、この木火土金水は、われわれの今、この瞬間にも脈々と息づいています。

木…のびやかに、無理なく、まっすぐに、

火…この人生のこの瞬間を謳歌し、より輝き、より成長し、

金…有形・無形の結実、宝物を手にし、

水…今という今を油断なく、きたるべき躍進を期するための静寂さを忘れない。

このような、今という瞬間のエッセンスを、「土」「地球」という現実の上に得る。

しゃがまなければ、ジャンプできません。

冬の静寂さがあるからこそ、春の芽吹きがある。いま、待つことの大切さ。これを我々は忘れがちですね。

年末年始の養生 をご参考に。https://sinsindo.jp/archives/1063047507.html

立ち上がるからこそ、横たえることができます。

日のあるうちは怠惰に陥らず、勇気を鼓して立ち上がる。それが夜の安眠につながります。これも忘れがちです。

これはとても大切な法則です。

自然にまかせる

これらの法則は、あくまでも土の上にあります。

土の上に良い種をまく。それは必ず良い実りが得られます。しかし、すぐに得られませんね。収穫の時を待たなければなりません。慌てて刈り取ると実りは得られません。

これも自然の法則です。

樹々の芽吹きも、冬に芽吹いてはなりません。霜にあたってしおれると、もういちど芽吹く力は残っていません。フライングは許されない。だから、樹々は長い冬を命をかけて待つのです。

胎児もそうです。いくら早く外に出たくても、フライングしてはお乳をのむ力もありません。自然の法則に身をゆだねて、そのときを待つ。

この秋は 雨か嵐か 知らねども 今日のつとめに 田草取るなり

収穫の秋 (とき) が来るまでは、ひたすら辛抱です。人から辛抱させられるのではない。

自 (おのずから) 然 (しかあり) 。…おのずからそのようにある。

それが自然です。みずから辛抱するのです。

良い種をまけば、いずれ良い実りが得られます。

悪い種をまけば、いずれ雑草がはびこり草掃除に追われます。

すぐにそうなるわけではありません。いずれそうなるのです。ならば、われわれはよい種をまき続けるべきです。収穫が得られて、いまは余裕があったとしても、油断せずに次の良い種をまくのです。

現代文明と自然

春・朝は動き始めるときです。

夏・昼は動くときです。

秋・夕は動きを収めるときです。

冬・夜は休むときです。

…土のうえで。

現代人はどうでしょう。

たとえば照明技術があります。これは夜を昼に変える力を持っています。自然を捻じ曲げる力を持っています。だから夜に騒ぐ。夜に飲み食いする。人間だけですね、こんなことをするのは。

夜に休まないから、昼に動けない。

冬に休まないから、夏に動けない。

休むべき時に休まない、夜に照明を使う。電気を使う、火をつかう、温暖化で夏が暑くなる。暑くて動けない。動くべき時に動けない。

地球のサイクルは、この体のサイクルなのです。

病気とは、動くべきときに動けないことです。

矛盾はどこから始まっているのか。

いくら重症であっても、動くことはできなくとも休むことならできますね。つまり、夜・冬ならば、いますぐにでも自然に合わすことができます。眠れなくても構いません。何もできなくても構いません。

夜・冬は水です。水は先天の元気です。水から宇宙・生命は始まります。

東洋医学の「五行」木火土金水って何だろう をご参考に。https://sinsindo.jp/archives/five-elements.html

木火土金水と健康

一日と五行

朝 (木) 、日の出とともに起床し、すがすがしく、その人それぞれに見合った活動を始める。これで肝臓が元気になります。

昼 (火) 、活動のピークを迎えます。これで心臓が元気になります。

夕 (金) 、活動の収束です。落ち着いた気持ちで一日を振り返ります。これで肺臓が元気になります。

夜 (水) 、照明は早めに消して、床に着きます。これで腎臓が元気になります。

これらすべてを生かすのが元気のもとである食事です。土の恵みに感謝して、謙虚な気持ちで膳に向います。これで脾臓が元気になります。

一年と五行

春 (木) 、伸びやかな気持ちで活動を始めます。土づくりと種まきです。これで肝臓が元気になります。

夏 (火) 、暑さや汗をいとわず陽光の中で活動します。草を取りつつ大切に育てます。これで心臓が元気になります。

秋 (金) 、収穫の時を迎えます。やがて少しずつ活動が減り、清寂さのなかで充足感に満たされます。これで肺臓が元気になります。

冬 (水) 、実りをすぐに使ってしまわず蔵の中にしまいます。静かに、そして大切に。活動は春・夏よりも少なめです。これで腎臓が元気になります。

これらすべては土の上で行われます。おのずと土への感謝、そして土のような謙虚さを忘れません。これで脾臓が元気になります。

一生と五行

人の人生、すなわち、出生 (木) ・成長 (火) ・円熟 (金) ・老化 (水) 。これもまた然りです。

土の恵みによって生かされつつ。

一日を丁寧に生きる人は、一年を大切に生き、そして一生を健康に生きるのです。

もっと詳しく知りたい方は

東洋医学の五行「木火土金水」って何だろうhttps://sinsindo.jp/archives/five-elements.html

をご参考に。

自然に従う

これで分かったのではありません。本当に分かったというのは、腹の底からそう思えて仕方がない…というところまで腑に落ちたときです。その時、矛盾は自ずから解けるでしょう。

子供のころは、夜遅くまで起きることが怖くなかったでしょうか?

いつの間にか大人になって、その畏 (おそ) れを忘れてしまった。

もう一度思い出しましょう。その畏れは、自然への畏敬の念です。

この思いを、古代中国人は強く感じた。

この大切さを、現代社会は忘れてしまっています。

宇宙から見た夜半球にともる光。畜産が吐き出すメタンガス。食を地球の裏側まで運ぶ流通網。

世界中の人々が、夜は照明を消して休み、昼に活動する。

世界中の人々が、食すべき命を大切にし、腹八分にする。

これで温暖化は解決する可能性があります。

これで病気は治る可能性があります。

この地球という自然にやさしいことは、この体にもやさしい。

この体は自然から生み出されたものだからです。

自然に教わる

人の言うことなど聞かなくていい。でも、自然の言うことは聞かないといけません。

人に従うのはストレスになります。自然に従うのはストレスではありません。

われわれは自然によって生まれさせられ、生かされているからです。

足るを知る。

人から言われることではなく、自然から教わることです。

木火土金水は五臓六腑のなかに息づいています。

五臓六腑…すなわち東洋医学を学ぶこととは…、

自然を学ぶことです。

自然を無視して、なんで健康という「自然」が振り向いてくれるでしょうか。

出典https://sinsindo.jp/archives/5elements-health.html