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人類にとって「推し」とは何なのか?

2022.03.17 17:02

こんにちは

TikTokライブができるようになってインフルエンサー活動も視野に入れ始めた職業不詳えんしょーです。


さて。

今回はライターの横川良明さんによって書かれた”人類にとって「推し」とは何なのか”について解説します。

あ、次回予告のアノニマスはつまんなかったのでやめますバンバン予告撤回するのでわたし。

この本は一言でいうと推しがいることで人生が楽しくなれることを教えてくれる本だ。

推しとは主にアイドルや俳優、Vtuber、漫画やゲームのキャラクターなど他人に勧めたいと思うほど好感を持っている人物のことだ。

「他人に勧めたいと思うほど」というところがポイントだな。

この著者もうだつの上がらない日々を過ごしていたのだが、ある日それが一変する。

実際に推しが出来たことで人生が劇的に楽しくなる人は多い。

今日のブログを読むことで、そんな推しとは何なのかがわかるようになるだろう。

1つ目のポイントは「推しは太陽のような存在である」だな。

ではなぜ今これほどまでに「推し」という言葉が流行り、多くの人がアイドルや俳優など自分の推しを持っているのか説明していこう。

それはシンプルに自分の好きな人が居ると人は幸せになれるからだ。

近くのコンビニやガソリンスタンドに可愛い店員さんやイケメンがいると、顔を見るだけで幸せな気持ちになるだろう。

まさにそれだ。人は好きなものや好きなことがあれば幸せになれるのだ。

たとえそれが叶うことのない片思いだったとしてもだ。

生きていれば1週間ずーっと孤独や不安、つまらない日常、ストレスに押しつぶされそうなときがあるだろう。

そんなときでも推しの顔を見るだけで楽しくなり、落ち込むことが少なくなり、今日も仕事を頑張ろうという気力が湧き上がるのだ。

そう、推しとはオタクにとって「太陽のような存在」なのだ。

決して手は届かないけど見ているだけでポカポカと暖まる太陽、それが推しなのだ。

次は「推しがいることが生きる意味になる」だな。

この世の中の殆どの人は働いているわけだから必ず誰かの役に立っているわけだが、自分が本当に誰かの役に立っていると実感できている人は少ないはずだ。

毎日仕事をしていても大して感謝されないし、誰かにとって自分が必要な存在なのかなんて考えることもあるだろう。

子供のいる人は働くことで自分の存在が子供を支えていることを実感できるし、才能のある人は偉大な仕事をすることで自分が多くの人の役に立っていることを実感できるかもしれない。

しかしこの世の中は才能も家庭もない人にとって「役に立った」と実感することがとても難しい。

このように誰もが誰かの役に立ちたい、何かを支えたいと願っているのにもかかわらず中々それは叶わないのだ。

そこで、推しなのだ。

推しを応援し、投げ銭をしたり、グッズを買ったり、動画を見るなどして、推しの活動を支えることで少なくとも自分の存在が推しを支えていることになる。

特にVtuberや、メジャーじゃないアイドルなどに投げ銭をすると目の前でとても喜んでくれるし、感謝もしてくれる。「〇〇さんありがとう!」って言ってくれるわけだ。

それだけでこんな自分でも役に立っていると実感することができる。そして、応援される方もファンがいないと成り立たない。

つまりオタクと推しは、支えて、支えられる関係なのだ。

次は「この人のために何かしたいと思ったら推しの始まり」だな。

最近、Vtuberに投げ銭をする人が多い。実際、YouTubeのスパチャランキングはVtuberが独占している。

美人に奢ったりプレゼントをしたくなったりするだろう、それは美人と一緒にいるだけで男は楽しい時間をもらっているからだ。

その楽しい時間をもらったお礼に相手に何かお返しがしたくなるわけだ、投げ銭が金の無駄という概念はもう令和には無いのだ。

このことを「返報性の法則」という。相手から受けた好意に対して「お返し」がしたいと感じる心理のことだな。

そして推しとは太陽のような存在だと説明した。

見ているだけでポカポカして暖かくなり、色褪せた日常がキラキラと輝き、明日も仕事を頑張ろうという気力が湧き上がる。

つまり推しは存在しているだけで多くのエネルギーをオタクに与えているのだ。

そのお返しがしたくて、推しにスパチャしたりグッズを買うことで「あなたにいつも助けられています。」「あなたが好きです。」「いつもありがとうございます。」という感謝を伝えているのだ。

そしてその感謝を伝えるお金を稼ぐために仕事をやらなければならない。

多くの人が今、自分がなんのために毎日一生懸命働いているのかわからないまま悶々と過ごしている。そんな人にとって推しを応援することは、仕事を頑張る理由になりえるのだ。

次は「推しがいると予定が増える」だ。

推しができたら推しを応援する「推し活」「推しごと」をすることになるだろう。

具体的には色々あるが、自分の好きな推しの配信をチェックしたり、イベントに行ったり、推しが出ているテレビやラジオを見たり、握手会に行ったり、推しの出ている雑誌を買ったり、グッズを買ったり、推しのSNSをみたりとかだ。

このように推しは仕事の予定ばかりのスケジュールに予定を入れてくれる存在なのだ。

予定が増えると楽しみを待つことができる。

子供の頃にドラクエやファイナルファンタジーの発売日を待ち遠しく感じていたことが誰でもあるはずだ。大人な私でも好きなアーティストのライブのチケットが当たったら地球が滅亡しないかだけ願いながら待ち遠しく感じたり、新譜のシングルの発売日が待ち遠しく感じることがある。

このように人というのは楽しみを作り、それを待つ時間が一番楽しいのだ。

推しがいると、その予定が増える。そしてその予定を待っている時間がすーっと楽しいし、イベント当日も推しの顔が見れるだけでもちろん楽しいのだ。

つまり推しがいると楽しいの無限列車なのだ。

次は「推しの成長を自分ごととして楽しむ」だ。

人間というものは成長を感じないとつまらないと感じる生き物だ。それはゲームやスポーツ、勉強をしていても全く上達しないと、つまらなく感じるのと同じだ。

我々は子供のころはみんな成長を感じていた。

新しい学年に上がり、新しいクラスになり、彼女が出来たり、いろんなことがあった。しかし、それが大人になるにつれて徐々に減っていき、30代になると自分から勇気をもって動き出さなければ新しい体験はほぼ出来なくなる。毎日同じ電車に乗り、同じ職場に行き、同じ人に会う生活だ。

そんなオタクに成長を与えてくれる存在、それが推しなのだ。

推しを応援していくと、夢だった登録者100万人になったり、舞台に出たり、CMに出たり、ドラマや映画、グッズ化、曲を出したり、武道館に立ったりする。

推しを応援するということはそんな「推しの成長」を見守るということだ。

つまり推しの肩に乗って、応援しながらそのお陰で推しがスターへと成長していく過程を追体験することができるのだ。

このように推しを応援することで、推しの成長を自分ごととして楽しむことができるんだ。

人間にはそういった、親が子供の成長を見守るような「育てたい」という母性本能があるということだ。

次は「推すことで好きなことを語り合える友達が増える」だ。

例えば、「Vtuberが好きで課金している」と友人に伝えると、「大丈夫かよwww」「いいかげん彼女作れってww」「いやいやお金もったいなくね?」と、言われるだろう。

子供のころはみんなやるゲーム、番組、勉強など、見ている景色がだいたい一緒だったから共通の話題になりやすかった。しかし、大人になるにつれてみんな好きなものがバラバラになって、自分の好きな人やものを誰かと語ることは難しくなっていく。

それでも推し活をしていれば、必ずイベントやツイッターなどで自分と同じように推しのことが好きな友達を見つけられるはずだ。

このように推しを応援することで、人と人とのコミュニケーションが生まれ、孤独が解消される。特に今は独身が増えているし、人生100年時代だから孤独になりやすい。

好きなことを語り合える友達がいることは、そんな長く険しい人生を幸せに生きるための防衛手段なのだ。

次は「推しと恋愛なんておこがましい」だ。

結局、どれだけお金を払っても恋愛はできないし、好きになってもらえないし、見返りもない。絶対に手に入らないものを追うのも辛いと思う人もいるだろう。

ここはすごくナイーブなポイントだ。一部、ガチ恋勢と言って本当に付き合おうと頑張る人もいる。

しかし、それをすることで苦しむことになる。なぜなら何回も言っている通り、推しとは太陽のような存在だからだ。そんな太陽に手を伸ばしても届くはずがない。

もちろんそこの線引が出来た上で推している人がほとんどで、ガチ恋勢はあくまで一部だ。

ほとんどの人が自分が推しと付き合うとか、恋愛するとか、抱きしめるなど、身の程知らずもいいところだと考えているんだ。

あと、坂道系46のようなアイドルを推している女の子も多い。

この本の著者も男だがイケメン若手俳優を推している。つまり推しとは「憧れ」の存在だということだ。余談だが、私を推している中年男性も実はいる。

最後は「推しをもっといろんな人に知ってほしい」だな。

オタクはシンプルに推しが好きだというのもあるんだが、この人の才能をもっと多くの人に知って欲しいという願望を持っている。

そもそも「推し」という言葉は「推薦する」という意味だからな。

その才能が顔なのか、声なのか、ユーモアなのかは人それぞれ違うが、とにかく推しに対してこんなにも才能があるのになんで世の中にこんなに知られていないのか。もっと評価されるべき!という感情を抱いているから自分が拡声器となって推しの良さを世に広めたいと思っているのだ。

僕が憧れる「米津玄師」さんとかもそうだ。

彼は最初に「ジオラマ」というアルバムを出しているがあまり評価されなかった。ただし一部の人からは「この人はもっと評価されるべき」と思われていたわけだ。

さて、この辺で人を応援している暇があったら自分が頑張れば良いのではと問う人も出てくるだろう。しかし、大人になると自分にできることとできないことがはっきり分かるようになる。

どれだけ有名な人になりたいと思っていても色々な事情でなれなかったりする。

みんな生まれ持った顔や才能で生きていかなければならない。

だから自分の代理…ではないが、推しの夢に便乗し、推しを応援することでなにかのきっかけで売れたら、それでちょっと自分の頑張りが報われた気がするのだ。

推しが評価されると自分のことのように嬉しくなり、泣けてくる。ある意味、オカンの目線だ。

このように人という生き物は何か夢中になっているものがないと楽しく生きられないものなのだ。

まとめだ。

・好きなものがある幸せ

・推しは太陽のような存在

・推すことで「誰かの役に立てる」

・この人のために何かしたいと思ったら推しの始まり

・推しが出来るとメンタルが安定する

・推しの成長を自分ごととして楽しむ

・推しが居ると予定が増える

・推すことで友だちが増える

・推しと恋愛なんておこがましい

・推しは憧れの存在

・推しの素晴らしさをもっといろんな人に知って欲しい

・人はなにかに夢中になっているものがないと楽しく生きられない

だな。

ひねくれた見方をすると教祖様と信者なんていう人もいるだろう、このオンラインの仕組みもそういうことだ。

どちらにせよ、なにかに夢中になっているものがないと楽しく生きられないのが人間だから応援される人と応援する人は自覚をもって支え合い、成長していくといい。


今回、長文となった。夜中に書き始めて朝のモーニングコーヒーが飲める時間にまでなってしまった。

しかし、am7時半から開いてるスタバが最強すぎる。

2022年3月18日㈮am8時35分

某スタバにて…Enshoかく