中国外岩 桂林陽朔(The Egg/Low Mountain)
今回も行ってきました中国広西省桂林陽朔。
2017年11月3日(金)午後に上海から桂林两江空港へ向かい、4日(土)と5日(日)の二日間上海ロッククライミング倶楽部遠征として陽朔外岩へ行ってきましたのでレポートします。
陽朔一日目
桂林の两江空港に到着!今回は比較的早めのフライトになったので、遅延なく良い時間に到着することができました。手配したバスに乗って一路陽朔へ
今回のホテル阳朔西街岩邦隐舍法式精品客栈(原岩邦隐舍精品酒店)
名前から察しができますが、中国のクライマーのアーボンが経営するホテル
お部屋は広くてとっても綺麗。11月は桂林陽朔がもっとも涼しく過ごしやすい季節なので、ハイシーズンのはずですが、1泊318元(1泊2名宿泊できるので実質159元)とお得!オススメです。
場所は陽朔中心街の西街にあるので、食事や観光にもアクセスが便利です。
アーボンが登った数々の岩の写真が飾ってありました。クライマーにとっては嬉しい演出ですね。モチベーションがぐっと高まります。
初日は老舗のイタリアンで軽く食事して翌日に備えました。
陽朔2日目
翌日はお決まりのところへ
食べるのはもちろん
特性桂林米粉(ビーフン)このお店が一番美味しいのです!
工事中だった対面も綺麗になって、ショッピングモールになっていました。
昔ながらの景色の方が風情があっていいんですけどね、陽朔もどんどん近代化していき、どこも似たようなような見栄えになってしまい寂しい気もします。
初日に登るのは、ガイドオススメの「鸡蛋山(ジーダンシャン)The Egg」というエリア。ホテルのある西街から車で20~30分の場所にあります。
車で行けるところまで行って、ここからアプローチになります。
アプローチは10分ほど、平坦な道なので、それほど大変ではありません。
これが初日に登る「鸡蛋山」たしかに卵が大地に突き刺さったような形ですが、、、どこもこんな感じと言えば感じなんですけどねw
とにかく桂林の景色は、日本では見えない独特の景観。これを見るだけでも桂林に登りに行く価値ありです。さらにこれに登れると思うとわくわくします。
鸡蛋山は全面がエリアになっていて、TOPOも「東面」「東北面」「北面」「西面」と4つに分かれています。今回は、比較的簡単なルートから11代の中難度ルートがある「北面」を主にトライしました。
今回11aのオンサイトをとるのが目標でしたので、この面にもあって一安心。31mのロング10aもあります(後にこのTOPO昨年改正がかかってこの29番の10aは10bに格上げ、19番の5.10a/bも5.10dに格上げされてましたw)
ウォームアップにとマスタースタイルで登り始めた19番5.10aがまさかの5.10b。しかもかなりランアウトしていて、正直今まで登った5.10bで一番むずかったです。それでもなんとかオンサイト。
続いてタッキーもオンサイト。
登りの安定感がまるで違う、実はこの日の数日前、タッキーは薬指1本指をジムの練習中にパキってしまったようで、全く本調子ではないということでしたが、いやいや全然それでも強いッス。
「パパがんばって~」と言ってます(多分)
NEWシューズSKWAMAで挑むチエちゃん。
5.9をトップロープでクリアした後、リードでもトップアウトしていました。
この日のためにBlackDiamondヘルメットを新調したみゆきさん。
トップロープで30a番の5.7でウォーミングアップ、初桂林の良質な石灰岩にチャレンジ。
感想を聞くと「つるつるしてて怖かった」と連呼w 確かに臨安の花崗岩と比べると石灰岩は硬いですからね。また5.11以下のルートは登る人も多いので、岩が削れてつるつるしているものが多いですね。
吉岡さんはケイブ際の28番5.10dをトライ
惜しくもRPは逃しましたが、トップアウトです。
私もトライ
ランナウトしているアング越えが核心で、クリップするための足場を探すのに苦労しました。
なんとか完登して今回二つ目のオンサイト。オンサイト自己記録をPoser’s Lonely Reunion 6b
5.10dに更新することができました。
諏訪さんは5.9をトップロープで登った後にリードでもトライ、RPを獲得しました。
初の桂林外岩を体験する純子さん。5.7をトップロープでトップアウトです。
舜くんも応援してますw
パパ~ガンバ~!
皆思い思いのクライミングを堪能しました。
午後になると欧米人や中国人、様々な国のクライマーが集まってきました。
午後には、19番5.10a/bに吉岡さんがトライ。この時点で実際は、5.10dだとは知らず・・・。
今回桂林のベストショット!綾ちゃん5.10dのオンサイト
綾ちゃんも今回の桂林遠征で自己記録を更新しました。
夜は桂林陽朔で一番オススメのレストランへ。先回もここに来ましたが、本当に何を食べても美味しい!1年で注文からお会計まですべてスマホで行えるよう進化していましたwでも価格は据え置き、もう食べきれないほどの料理とビールを飲んで一人70元と超リーズナブル!
観光地陽朔は夜もにぎやかで、飽きません。
陽朔3日目
最終日の3日目は矮山(アイシャン)Low Mountainへ
この日もエリアまで車で移動、2日目と同じぐらいの距離を走って行きます。
車を降りた場所は、陽朔クライミングベースキャンプ。地元陽朔のクライマーが集まるカフェスペースになっていて、陽朔クライミング博物館が併設されていました。
陽朔が中国クライミングの聖地になるまでの歴史を写真と道具で振り返ることができるようになっています。
残地してあったカラビナやスリング等、道具の変遷を見ながら陽朔クライミング発展の歴史を振り返るというのは、なかなか面白いです。世界中のカラフルなスリングなんかも惹かれます。
この基地を拠点に、リボルトや地元の地権者との交渉や岩場整備を進めているそうです。
かわいいワンコがお出迎えしてくれますよ。
あとネコちゃんも、倶楽部カメラマンの藤井ちゃんは岩合さんのファン
さてさて肝心な最終日の岩場「矮山」は「欢迎光临(ようこそ)」の文字で出迎えてくれました。
こちらも車を降りてから10分ほどの登山で岩場に到着。それほどアプローチはキツくありません。
陽朔ベースキャンプでは子供向けのアドベンチャー体験コースをここで実施しているようで、トイレやベンチが整備してあって快適です。
この辺りがTOPOの3~6番あたり
今回は3番5.10b、4番5.9、5番5.8、7番10b、9番5.11aに登ることができました。
タッキーは3番 5.10bをオンサイト。ちょうどこの辺りが核心。
初日はカメラマンとして専念したせいでぜんぜん写真に写っていなかった藤井ちゃん。
気遣い足りず本当にすみません、そしていつも素敵な写真ありがとうございます。
5.10bをトライ、この課題はジムのようにムーブが凝っていてとても面白い課題でした。
一手一手慎重に考えながら登っていかないと手詰まりしてしまいます。
藤井ちゃんこの課題をトップアウト。
吉岡さん同課題をRP。最終日のベストショット!!
チョークアップがかっこいい☆☆
綾ちゃん同課題をトップロープで完登。前日5.10dオンサイトで背中から自信が感じられる!
「ママすごいね!」
純子さんは5.9をトップロープで挑戦!
多くの人が登っている課題のようで、足場がつるつる、グレード以上に登りにくいルートでした。
諏訪さん7番5.10aにオンサイトトライ。残念ながらオンサイトは逃しましたがトップアウト。
みゆきさんは5番 5.8にトップロープで挑戦!見事トップアウトしました。
チエちゃんも5.9を見事とトップアウト!
最後に8番 5.11aをインストラクターで14クライマーのアダムにトップロープをかけてもらいトライ。
マチャキ&綾ちゃんは核心部分で敗退、タッキーは核心を越えて見事完登!
「僕も登ったよ!」と言わんばかりの舜くん
最後に皆で記念撮影。寸前で舜くんが膝から崩れ落ちぎゃん泣きするも皆笑顔でチーズ!
桂林陽朔遠征の予算
【フライトスケジュール】
11月03日:FM9377 浦東(PVG T1)15:50-桂林(KWL)19:00
11月05日:MU9636 桂林(KWL)20:35-浦東(PVG)22:45
往復:2,118元(C-Trip)
【ホテル】
阳朔西街岩邦隐舍法式精品客栈(原岩邦隐舍精品酒店)
住所:西街口 TEL:0773-8822335
1泊:318元×2泊
【桂林空港⇔陽朔バス】
往復:1名 50元
【インストラクター】
アダム:1名300元/天
(ホテル⇔岩場車、昼食(ハンバーガーorサンドウィッチ)、支点構築/回収、地権者トラブルの交渉)
1人約3,000元の予算で上海から桂林の遠征が可能。
桂林で登ることができるようにリードクライミングの練習もしていきましょう!