鏡餅は、なぜ重ねるのか!
2017.11.23 21:25
実は、鏡餅の重ね数は「二枚以上」である
年を重ねるという意味 歳神さまへのお供えもの、または依り代、よって偽物は厳に慎むべき.
年玉は本来、お金ではなく、歳神さまに供える餅の撤下(お下がり)をいう。
年神さまからいただくものが年玉、それが贈り物やお金のお年玉となっていった。
玉とは、霊=生命の根源。また鏡餅の形は「望月(満月)」に通じ、稲の豊穣と家庭円満の象徴とも言われる。縁起がいいから、家畜や家具にも鏡餅を供える風習があった。おもち・もち月という言葉からも理解されよう。
御参考
裏白 冬枯れにひときわ緑濃く、「齢垂る(しだる)・長くたれさがる・潔白・白髪になるまで」にかけて長寿を祈る。1枚100円以上する時代
橙は、代々子孫が続きますように祈る=言葉を大切にする民族 。
ゆずり葉は、春新しい葉が実って、前の葉がおちるから、順序よく家が継承することの祈りがこめられている。
昆布は、喜ぶ、よろこびに包まれる一年。
干し柿は、幸をしっかりととりこむ、幸せをかきあつめる、厄をかきとる。
扇は、末広がり子孫繁栄。
1月11日は 鏡開き=槌か手で開く(割る)、刃物を使用しない。この鏡開きは「歯固め」ともいい、歯が丈夫に健康と長寿を願う風習でもある(元々正月はこめかみのくたびれるような食べ物が多かった)。
因みに二十日正月は、正月祝いの納めの日と言われる。この日を境に野良仕事が始められた?この日には正月の肴はすべて食べつくすことから「骨正月」ともいわれ、この日に鏡開きが行われていたそうだ。