コピーライターとしてこれからは「伝える」から「伝わる」へ意識を変えていく時代だと思う。
おひさしぶりです。栗原貴子です。
「ま、私のブログなんか、たいして誰も読んでないしな」と思い、しばし放置しておりましたが、なんということでしょう! ぽつり、ぽつりと読んでいただいておりました。
ありがとうございます!!!
19年フリーランスでライター業をやって参りまして、「次のステップへ」みたいなことを考える今日この頃。ブログを放置していたこの間、格好良く言えば、その「次のステップ」を模索しておりました。
短大卒で社会に出たものですから、社会人になってから四半世紀になるんですね。ライター見習いを始めたのが25歳のころで当時は会社員との二足の草鞋を履いていたんだけども、フリーランスになったのが27歳になる年。じつはこの頃は、まだメールアドレスを持っていなくても独立OKでした。
そうはいっても、独立早々に「栗原さん、アドレスは?」と聞かれまして。
『住所のことを
アドレスって、
この業界では
カッコつけて言うのか?』
と自分の勘違いを棚に上げて『もしかして、この人、気障な男?』みたいに思ったわけです。そして「えっと、文京区……」(←当時の住所)と住所を告げ始めた私。
『そっちの
アドレスじゃなくて
E-Mailのアドレスね』
あきれ顔で言われたのでした。
大慌てでパソコンを購入しようにも、ノートパソコンが新品で50万円くらいしましたので、大手のPCリサイクル店で16万円の中古品を購入。そうしたら、なんとそのパソコンに前の所有者が作成したのであろう「万引き常習者リスト」が入っていて……。
個人情報ダダ洩れというか、なんというか、もう大変でした。
セキュリティーも
情報漏洩も
大甘の時代。
そう考えると、この20年でデジタル機器の台頭だけでなく、人々の価値観や意識も含めて、いろいろなことが変わりました。
ちなみに、私はすごいパソコンの達人みたいに思われるんですが、ただブラインドタッチがスゴいだけです。短大時代、みっしりと「OA演習」を受け、ワープロ検定を受験したような気がする。今もあるのか、ワープロ検定。
ワープロをブラインドタッチで使える、というだけで、新卒で入社した会社では
スター新入社員扱い
「うちの部署のホープ」ぐらいの勢いでしたよ。
それを考えれば、今どきの若者に求めるスキル、高すぎるんじゃない?
私の新人時代は、手書きの文書を「清書する」というミッションでしたので、先輩や上司が作成したものをきちんとした文書にすればよかった。そして、それだけで感激され、絶賛されたわけです。
私と同世代の方のお子さんがそろそろ、社会に出始めているわけですが。
お母さん
お父さんの
新人時代と
わが子の境遇を
比較したら
あきまへんよ。
わずか20年でこんなに世の中が変わったわけですから、これからの20年もきっと変わることでしょう。そして、過去の20年がジワリジワリと少しずつ変わってきたのと同じように。これからも、ジワリジワリと少しずつ変わってくるはず。
「現状」にしがみつくとか。
自分の過去の成功体験に酔いしれるとか。
「そんなことはできない」などと
過去の経験からモノを言うとか。
年齢を重ねれば重ねるほど「やりがちなこと」ではありますけれど。
その感覚でい続ける限り、生きにくくなっていくと、私は思うのです。
どんなことでも、つねに
まっさらな気持ちで向き合って。
経験や知識は”前向き”に使う。
それだけで、世の中の見え方が変わってくる。
私自身、『20年近くもフリーでやってきても盤石な実績とかキャリア、何ひとつないじゃん』と思えば、そういう風に思いこめるし。
『20年近くやってきたって、運がいいよね~。ホントはデキる子なんだわ~』って思うこともできる。
フリーランス風情が、的なことを思っているお爺さんとか。オッサンとかたまにいるんですよね。「なんで法人化しなかったの?」とかね。ニュアンスから察するに、個人事業より法人のほうが偉いと思っているみたいなんだけれど。
この20年で日本を代表する大企業に起こった悲喜こもごもを、思えば。
どっちも
どっち。
なんですよね、実際のところ。
「どっちが偉い」とか「どっちが優れている」とか
そういう判断が意味をなさない時代になっています。
私は子どものいない人生を選んだけれど、それはそれで「よし」だし。
子どもがいたらいたで、それはそれで「よし」だったのだと思う。
大切なのは「今」の自分を「いろいろあるけど、ま、これでよし!」と思って。
今日から、明日からの生き方に光を当てていくことなんだよな~。
ということで、長くなってきたので強引に締めくくると。
ライター、コピーライターとして私が今、思うのが。
「伝える」ではなく「伝わる」ことを
もっと意識していきたい。
ということなのでした。
とくにPRしたい、売りたいといった目的がある場合、これは顕著です。
ほんの少し、構成と文章を直しただけで
みるみる「売れる」ようになる。
それは「伝わった」からなのですね。
そのあたりのことを、続きで書こうと思っております。
今日も読んでくださってありがとうございました。
みなさまの毎日にププッと笑顔が溢れますように♪