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Classic Music Diary

HELLENDAAL: “Cambridge” Sonatas

2022.03.20 10:25

Johannes Pramsohler Vn, Choi, Grisvard  (Audex) 96Khz/24bit

オーストリア出身のヨハネス・プラムゾーラーは、バロック音楽の知られざる作曲家の作品を発掘することに意欲を燃やし、その為に自らAudexというレーベルまで立ち上げた。そんな知らない作曲家を聴く人達がCD出すほど居るのかと思うが、既にリリースしたアルバムは20枚を越える。それどころか欧州のクラシック関連の賞をいくつか取っている。

そんなバロックマニアの彼が今回注目したのは、音楽史にもまず出てこない後期バロックのヴァイオリニスト・作曲家のピーター・へーレンダール。1721-1799の生涯なので同じ後期バロックのヴィバルディ1678-1741よりも更に後期で、むしろ古典派というカテゴリに入れられているハイドン1732-1809と重なっている。名前を見れば察しがつくがオランダの人。イギリスに渡りロンドンでヴァイオリニストとして名を馳せた後ケンブリッジに行きそこが気に入ったのだろう後37年間亡くなるまでその地で過ごした。

フルアルバムで取り上げるだけあってこの曲はプラムゾーラーとしても掘り出し物だったのではないだろうか。かなり旋律が明確であり曲全体の形式美も整っている明快なバロックミュージック。本人が優れたヴァイオリニストだけあって、ヴィルトゥオーゾ的なヴァイオリンソロも要所で入れられている。「へ〜 結構、いいじゃん」という感想。

2022-369