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マヤ

『逆転②』(続・臣隆妄想劇場57)ショートバージョン

2017.11.14 16:35

「臣…もう眠っていいよ、俺もいっかいシャワーしてくるから」



臣は半分目を開けて隆二を見る。



(ほんとだ…汗が光ってる)



臣「あのさ」



隆二「なに?」



臣は上半身を起こして隆二を引き寄せる。



隆二「汗かいてるよ」



臣「構うもんか…」



臣は座ったまま隆二を抱きしめる。



確かに体が熱くなっていて、上着も汗で濡れている。



臣の左耳に触れる髪も少し濡れている。



臣「いっぱい汗かいて…」



隆二「愛しくなった?」



臣「バカ…」



臣「…キスしたい」



隆二「今はやめた方がいい」



いつもうつ伏せになって寝る臣が、仰向けになって寝る時がある。



月に数回来るか来ないかの『逆転』の夜だ。



臣「キスしたいから、やっぱ俺も風呂入る」



隆二「なんかそう言うと思った」



隆二「歯磨いてから風呂入るから先行ってて」



臣「お湯入ってんの?」



隆二「うん…いい頃合いだよ」



臣はゆっくり起き上がり、バスルームへ向かった。



掛け布団を整えながら、隆二は臣の後ろ姿を見てニヤリと笑った。






臣「うわっ❗なんだこれ?」



隆二は洗面所で歯磨きしながら「へへへ」と笑う。



臣「どーしたの、これ❓買ってきたの?」



隆二「もう服脱いだんでしょ?早くお湯に浸からないと風邪引いちゃうよ」



洗面所から声をかける。



静かになったのでバスルームをそっと覗くと、



湯船にびっしり敷き詰めたディズニーキャラクターに埋もれて、臣が湯に浸かっている。



「激写‼」



隆二はすぐにスマホのシャッターを押す。



臣「おま…💦」



隆二はスマホの画像を眺め、



「う~ん!インスタ映えする~‼我ながら力作❤」



ミッキーやドナルドに埋め尽くされた中央で、



怪訝そうな顔をした臣が写っている。



隆二はプッと吹き出し、



「やべ…マジインスタ上げよ」



「こらっ‼スマホよこせっ💢」



ザバーッと勢いよく臣が立ち上がる。



「やだね‼渡すもんか!」



隆二はさっさとバスルームから出ていった。



「くそっ…先にやられた…」



臣は立ったまま恨めしそうに、浴槽の脇にあるアヒルの大群に目をやる。



追うのを諦め、またディズニーキャラクターに囲まれ、湯に浸かる。



「やることが子供なんだよ…ったく」



目の前のミッキーを手に取り、じっと見つめ、


(まぁ…気持ち良かったし…許してやっか…)



いつも受け身の隆二が、一生懸命尽くしてくれる『逆転』の日。



臣はまんざらでも無さそうな笑みを浮かべ、目をつむり、湯船に肩まで浸かった。



隆二はバスルームの扉から、ひょこっと顔を出して言った。



「あれ?もう終わり?…つまんねーの」





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