社長＝会社

　コンサルタント業の魅力の一つは社長と話す機会が多い事です。サラリーマンをしていると、他社の社長と話す機会はとても少ないですよね。社長だからと言って特別な人間という訳ではありませんが、ビジネスをしている上ではキーパーソンなのは間違いありません。

　コンサルタント業を始めてからいろんな社長と話してきましたが、社長の性格が、その会社の特色にとても現れると痛感します。社長の考え方や勢いがそのまま会社の雰囲気や業績に繋がっているように思います。

　決して、社長の能力が高くてワンマンで社員をグイグイ引っ張っていく事が良いという意味ではありません。逆にそういう会社は、社長のポテンシャルが下がれば業績も下がります。

　社長の考え方や言動がポジティブなら社員も含めて会社全体が明るいし、ネガティブなら会社がどんよりしています。社長次第だと思います。やっぱり社長って大切です。

　最近はどの企業でも事業承継が課題だとおっしゃられます。内容は様々で、純粋に後継者がいない場合もあれば、お金絡みの泥臭い事も多いです。その中で時々聞くのが、後継者の資質の問題です。「息子は腕は良いが数字は分からない」「今はサラリーマンで家業の事を知らない」など、を聞きます。これって、勉強すれば良いだけですよね？

　最初に言ったように、社長の性格が社風に現れます。ワンマン社長じゃない限り、社長の能力は二の次で良いのだと思います。社長は会社のマスコットのような存在で、社外への広告塔になり、社員に愛される存在である事が第一だと感じています。

　もし、あなたが社長でしたら、社内での言動を思い出してみてください。いつも怖い顔をしたり、ネガティブな言動をしたり、社員を追い詰めたり社員のせいにしたりしていませんか？その通りの会社になってませんか？会社が明るい方が業績がいいに決まってますよね？

「社長＝会社」...社長は常に念頭においておかないといけませんね。