Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

マヤ

『抱擁』(続・臣隆妄想劇場5)

2017.11.14 14:14


えっ?



おれ…今、隆二に誘惑されたの?



あの時がラストだって決めてたのに…



お前とはまた、最高の相方に戻って、ツアーに臨もうって…



まともに顔を見たら、その決心も揺らぎそうだったから、極力顔を合わせないようにして…



だけど、変だよ…



酔ってるからって、何でお前から誘ってくるの?



隆二「なに?しないの?臣…」



臣「…」



隆二「こんな状況でも無視すんのかよ!」



臣の首に左手を回して、



隆二「はい!ど〜ぞぉ!」



と、アヒルのように唇を尖らせる。



少し困ったような表情を浮かべ、



臣「どうなっても知らねぇぞ」



臣の方から唇を合わせようとすると、



数秒早く迎えがやってきた。



こいつ…マジか?



軽いヤツなんかじゃない。



くっついては離れ、



またくっついて…



深いところで絡み合っていく…



どうにも例えようがないくらい、



心が満たされていくのがわかる。



ヤベェ…止まらなくなる…



さすがに息が苦しくなってきて、



空気を求めて唇を離してみると、



隆二「くか…」



…と、あり得ない音を発して、



気持ち良さげに隆二が落ちていく…



落ちて……⁉️



隆二「…かーっ…」



かーって…こいつ…寝てるし…



これって、目が覚めたら完璧に覚えていないパターン?



臣「隆二?」



ペチペチと軽く頬を叩いてみても反応なし…



隆二「かー…」



完全に眠ってる。



しばらくそのまま沈黙が続き、



臣「やれやれ…」



ソファから立ち上がり、



隆二を背中におぶってベットまで運ぶ。



移動中に、クスッと薄く笑って、



髭生やした野郎を、お姫様抱っこは流石にないだろ?



そっとベットに寝かせ、



自分も倒れこむようにうつ伏せに寝っ転がる。



隣を見ると、



仰向けで大の字になって、



くーかー言ってる隆二がいる。



こんな甘いご褒美が貰えるなら、たまに無視すんのもいいかもな…



自分の手首をハムっとしながら、



しばらく隆二の寝顔を見つめる。



スッと手を伸ばし、



隆二の唇に親指を這わせる。



今は俺だけのもの…



ゆっくり上半身だけ起こし、



隆二に軽くキスをする。



でも、これ以上何かするつもりはない。



そういうんじゃないから…



急に睡魔が襲ってきて、



ベットに突っ伏して目を閉じる。



満たされた時間がゆっくり過ぎていく。




End