街角の娯楽の残り香
2022.03.23 06:38
昭和の時代、パチンコというのは、ほんのささやかな、
日々の仕事帰りに、誰も気軽に楽しめるような国民的娯楽で、
パチンコ店にしても、「パチンコホール」と呼ぶあたりがふさわしい
小ぶりな店舗が多かったように思う。
パチンコはいわば「街角の娯楽」だった。
それがいつの間にか、パチンコ店は広い駐車場を備えた大規模になり、
立地も郊外のロードサイドが主流となっていったようだ。
函館一の繁華街だった十字街にも、
そんな「街角のパチンコホール」を思わせる遺構があったけれど、
いつの間にかコインパークに変わってしまった。
同じようなのは大門にもあったし(写真上)、
昭和47(1972)年の地図を見ていると、
松風町交差点角の赤帽子屋さんの両側が
パチンコ店となっているので、さらに仰天。
この両側も、かつてはパチンコ店だった