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マヤ

『W旦那+(プラス)』第75話 三代目妄想劇場

2017.11.25 22:45


隆二は臣のマンションで、リビングのソファーに腰掛ける。



「ほい、あったまるから…」



臣がホットミルクを手渡す。



「サンキュ…」



「あったかい…」



隆二は両手でカップを持って言った。



「習慣って変わらないんだね」



「ん?ホットミルクのこと?」



「うん」



「曲作りが煮詰まった時とか、寝る前はこれに限る」



隆二はふうふうして半分くらい飲み干した。



臣が寝室から自分のガウンを持ってきて、「寒いだろ?これ着とけよ」と隆二の肩に掛ける。



「ありがと…」



隆二がカップから口を離すと、口の周りにミルクが固まった膜がついている。



それを見て、臣はスーッと自然に手を伸ばし、隆二の口元を拭いた。



「あ…お前…また」



臣は、少し後ろに引こうとする隆二の頭を片手で引き寄せ、



隆二のヒゲについたミルクの膜を口で吸い取った。



「ダメだって…」



臣の胸に手を当て、引き離そうとする。




「もう…戻れないのか?」



臣は隆二に額をくっつけて、目を閉じている。



「おみ…」




「別れるって言い出したの…臣だったよね…」



End