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マヤ

『警告①』(続・臣隆妄想劇場8)

2017.11.14 14:18


ソロデビューに向け、



異国の地で撮影やレコーディングに明け暮れていた日々。



毎日が充実していた。



ただ、仕事を終え一人になると、



言い様のない孤独感に襲われた。



一人って、こんなに孤独なのか?



ソロデビューも軌道に乗り、



またメンバーが集まり、



ツアーに向け賑やかな日々が始まった。



あいつとも…



満たされる毎日がしばらく続くと思っていた。





健二郎「隆二!最近付き合い悪いで!お前

…今日はメシつき合えよ‼」



チラッと、臣の方を見る隆二。



隆二「え?…ああ、ごめん…待ってて!トイレ行ってくる」



健二郎「外で待ってるから、早よせーよ!」



別に怒っている訳でもないのに、



時に関西弁はキツく聞こえる。



健二郎「臣ちゃん、ほな、また明日な!」



臣「お疲れ」



健二郎に向けた笑顔はすぐに消えた。



お互いに付き合いもある。



単独の仕事もある。



毎日というわけには…



コーヒーを飲みながら、色々思いを巡らせていると、



目の前に、飛びっきりの笑顔で剛典が現れた。



臣「びっくりした…急に現れんなし…」



剛典「なんだよ!深刻な顔して。なんか悩みごと?」



臣「ん?いや、ちょっとね。どしたの?」



剛典「えっ⁉今日仕事終わってから、映画見に行こうって約束してたじゃん」



…そうだった。



しばらくあいつとも距離を置こうって決めて…



がんちゃんと約束してたんだっけ。



剛典「まさか?ドタキャン…?」



あいつも今日は、遅くなるだろうし…



臣「ん?大丈夫だよ!待ってて、トイレ行ってくる」



剛典「急いでね!上映時間迫ってるから」



臣「おう!」



コーヒーが入ってた容器をゴミ箱にシュートして、急いでトイレへ向かう。



トイレの入り口で、隆二と鉢合わせになる。



隆二「びっくりした…」



臣「隆二…ちょっと」



隆二の引き締まった二の腕を持ち、



トイレの奥へ連れて行く。



壁に手をつき、



隆二を間に挟み込むようにして立つ臣。



隆二「…こんな所でやめろよ」



臣「…お前も今日遅くなんだろ?」



隆二「お前も…って?臣も出かけんの?」



臣「がんちゃんと映画」



隆二「あっ!…そうなんだ。気をつけてね」



複雑な表情を浮かべる隆二。



臣「それだけ…冷たいな」



隆二「なに?行くな…とでも言って欲しいの?」



臣「うん。言って欲しい…」



前髪が触れる位置まで近づいて、



瞼を閉じる臣。



隆二「アホかっ…早くしねぇと健ちゃんが…」



臣「そうだね!じゃ、行ってこい」



軽くキスをする臣。



赤くなる隆二。



隆二「誰か来たらどうすんだよ…」



入り口付近で人の気配がして、



慌てて離れる二人。



程なく、マネージャーが入って来て、



「あ❗️隆二くん!健二郎くんが、いつまで待たせるんや!…って怒ってますよ!」



隆二「えっ⁉️ヤバ…ありがとうございます!」



軽く会釈して、急いで出て行く。



残された臣の方を見て、会釈をするマネージャー。



臣「俺も行かなきゃ…お疲れっす!」



笑って出て行く臣。



「…お疲れ様です」



間一髪だった!…危ねぇ…



急ぎ足で、剛典の待つ部屋へと向かう。



「……」



トイレから通路に出て、



臣の去った後をジッと見ているマネージャーの姿があった。





End