Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Chie Koga Official Site

添う

2017.11.26 08:06

私の年間本番予定は 圧倒的に伴奏のお仕事がソロより多い。

伴奏といっても、コンツェルトの伴奏のように 完全に縁の下にまわるものや、二重奏のように対等に主張するもの、コンクールやオーディションの付き添い、など様々です。


先週は東京芸大 澤学長の非公開ミニコンサートの伴奏が急遽決まり あわせの日にちも2日前に30分ほどでしたが、あれくらいの先生になると 言葉で打ち合わせなくても弾いてくれたら分かる。

ちょっとの呼吸で どっち向きに音楽を流したいのか一目瞭然ならぬ一耳瞭然。ヴァイオリンなら弓の速さで 管楽器なら息の吸い方で、その人のその日の調子やテンポが掴めます。


問題は まだそこまで力のない学生さんたち。

しかもコンクールともなると 極度に緊張してますから、日頃やらないようなことを平然としてのけます。


伴奏者とは 救急救命のお医者様のようなものだと思います。

その瞬間に的確に冷静に判断しないと命取りになる。

自分だけ気持ちよく奏でても、なんの役にも立ちません。最大限に相手の力を引き出してあげること。ここが一番の力の見せ所です。


……ということは、こちらが万全の体制と、隙のない勉強をしておかないと 事故につながる。



誰かの役に立つ、ということが 自分の存在感の確認にもなっているから 伴奏ってやめられないんですね。

ライフワークです。


今日の合わせはこれでした。